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2010年8月29日 (日)

F2戦闘機後継、16年度にも開発着手へ 防衛省

F2戦闘機後継、16年度にも開発着手へ 防衛省
防衛省は25日、現有のF2戦闘機の後継候補となる戦闘機の研究開発ビジョンをまとめた。高度情報化や電磁干渉による誤作動の防止、ステルス性の高い敵機に対抗する能力など重視する要素を7点に整理。2016年度からと見込む次々期の中期防衛力整備計画(中期防)の期間中の開発の着手を想定し、開発経費は5000〜8000億円と試算した。ビジョンでは味方機同士でセンサーや武器を互いに活用し、味方機がロックオンした対象にどの機からも攻撃できる技術を想定。統合火器管制や高出力レーザーなどを研究課題とした。国内の素材や半導体の技術を元に、ステルス性向上や敵機を早期に発見するレーダーの実現を目指す。
F2の退役が20年後にも始まると予測し、国産を念頭に新たな戦闘機に必要な技術を育てる狙いだ。民生技術への波及効果も見込む。将来的に国際共同開発する場合も、日本の強みとなる技術を確保する。
研究に順次着手し、15年度までに実証機の初飛行を目指す。同省は今秋にも日本航空宇宙工業会との検討会を設置し、企業側と意見交換を本格化する。

(日本経済新聞*2010年8月25日)
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この件に関しては防衛省のホームページにも記載があります。

「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」について

その中では下記の7の項目が列挙されています。
①誰かが撃てる、撃てば当るクラウド・シューティング(射撃機会の増大とムダ弾の排除)
②数的な劣勢を補う将来アセットとのクラウド(スタンドオフ・センサーとしての大型機、前方で戦闘機の機能を担う無人機)
③撃てば即当たるライト・スピード・ウェポン(逃げる機会を与えない、弾数に縛られない)
④電子戦に強いフライ・バイ・ライト(増え続ける電波、電力とその妨害に負けない)
⑤敵を凌駕するステルス(世界一の素材技術 よりすぐれたステルス機で優位に)
⑥次世代ハイパワー・レーダー(世界一のパワー半導体技術 ステルス機と言えども強力なレーダーには見つかる)
⑦次世代ハイパワー・スリム・エンジン(世界一の耐熱材料技術 ハイパワー・レーダーとスリムなステルス形状を生み出す)
ステルス性やデータリンクなどの要求をからして、これは第五世代戦闘機(またはそれを凌駕する機体)を国内開発しようとする「心神」以上に野心的なプロジェクトであり、色々と期待したいところですが、もし双発にこだわらないのであれば、そして本当にF-2の後継とするならば、任務的にも時期的にもF-35の方がベターな選択な気もしない訳ではありません。②で無人機の管制能力を有することを目標としており、また③では「指向性エネルギー兵器技術の研究=高出力レーザー、高出力マイクロ波」を指している模様です。いずれもF-35が有する能力または将来的な課題として検討中の能力です。
その一方で対艦ミサイルを四発搭載可能な戦闘機は現時点では米軍にはありませんから、その意味でも支援戦闘機の後継は国産ないしは共同開発しかないのかとの気もします。FX選定レースと並んで注目していきたいところです。
私が本当にF-2の後継とするならばとしたのはF-2支援戦闘機の後継でありながら、支援戦闘機の主たる役割である対艦攻撃や対地攻撃能力に関し不思議なことに全く言及がないからなのです。これらの要素を見るとむしろ迎撃機としての任務を重視しているかの様な印象を受けるのです。
更に「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」では「現在実施している戦闘機関連事業を着実に推進していくとともに、戦闘機生産中断の影響も考慮し、将来、戦闘機の開発を選択肢として考慮することができるよう調達・研究開発を進めていくことが必要。」と述べられています。
この二つの意味することは何なのか、防衛省の意図も興味深いところです。
各参考資料:
三菱F-2に関するKeenedge氏の解説
三菱F-2のJ/APG-1(改)レーダーの能力はF/A-18EのAN/APG-79の空対空探知能力を凌駕する?
F-2戦闘機が対艦ミサイルをフル装備して急激な機動を行う動画

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コメント

あなたが、どのような方かわかりませんが、この日記の内容は大変優れているし、興味があります。次期戦闘機に関しては、実際に敵となる国がどこになり、どのような戦いになるかのが基本となります。29日の読売新聞に、F35が200億円、ユーロファイターが90億円、F18が60億円(前回の記事では35億円)と書いてありましたが、防衛庁はF35を当然希望するが、はっきり言って、日本にはお金がない。一時的にF18にして、将来は、日本独自の戦闘機を開発するべきと考えています。

坂田明弘氏
お誉め頂き誠に恐縮至極でございます。またコメントも有り難うございます。今後とも宜しくお願い申し上げます。
F-22がほぼ選定不可となってしまった今では、どの候補機種も一長一短でありなかなか難しい選択であることは間違いありません。
防衛省としては防衛大綱で保有出来る戦闘機数に上限がある以上は質で勝負せざるを得ないとの基本理念があるのだと思います。
周辺国のステルス戦闘機の開発と実戦配備が時間の問題という中で、日本だけが4・5世代機を導入するのは抑止力にもとるというのが防衛省の考えのようです。
F-35の200億との価格がどこから出たのかは疑問なのですが、先日導入を決定したイスラエルは1機当たり1億3700万ドル(約117億円)の調達価格となっており、それが一つの目安の様な気がします。
F/A-18E/Fはそれなりの性能を有する機体ではあるのですが、如何せん航空自衛隊のドクトリンに合わない気がします。航続距離の短さ、加速性能の低さなどが広い領海を有する日本の防衛に合致するのかという問題です。対艦攻撃機としても四発の対艦ミサイルが搭載可能なF-2に劣ります。
国産戦闘機開発は私も切望しますが、乗り越えなくてはならない技術的な壁が多く、開発には相当の困難が予測されます。今は防衛省や民間機の各種プロジェクトが進行中であり、一つずつ成果を積み立てていくのが優先課題なのかと思います。

記事を読むに、国際共同開発も視野に入れているという事になりますね。
つまり、今回のFX選定レースの後、日本独自で第5世代機を開発するか、国際共同開発をするか、という想定しているのでは?と思われます。
F-2の後継と言いながら、対艦攻撃や対地攻撃能力に関して言及がない、というのは、F-2よりもF-15の後継機を想定しているのでは?とも思えますね。
確かに「戦闘機生産中断」という文脈が何を想定しているのか(F-35購入?)、引っかかるお話ですね。

北国からの渡り鳥氏
防衛省はF-35をローとし、国産戦闘機をハイにするつもりでいるのかもしれません。私もこの国産戦闘機はF-15の後継の様な気もします。

日本独自の技術で本当に作れるのかはかなり疑問ですね
将来に向けた計画は大事だけどまずはF-4の後継機をなんとかしないと

アシナガバチ氏

少し頭の体操をして考えましたが、見方を変えると防衛省は運用目的でF-2後継と位置づけているのではなく、
国産戦闘機としてF-1→F-2という意味でF-2の後継と位置づけているようにも感じられます。
そう見れば、運用目的はF-15の後継であっても国産戦闘機F-2の後継機であって、不自然ではないとも思います。
日本独自開発となるとエンジンが大きな課題になるのではないかと思いますね。

イーグル氏
コメント有り難うございます。以前にザの人でお世話になりましたイーグル氏でしょうか?もし人違いでしたら申し訳ありません。
技術的なハードルが極めて高そうですね。既にFBLはXP-1で実用化されていますが、それ以外は日本の技術では極めて目標が高いと言わざるを得ませんね。
FXはF-2を追加調達するか否か(追加調達した場合はF-35の調達機数が減る。追加調達をしなくては国内生産基盤が維持できない)、F/A-18E/F(最も調達コストが経済的だが今更第4・5世代戦闘機を調達しても仕方がない。飛行性能の全てのスペックにおいてF-15を下回り、対艦攻撃機としてはF-2を下回る)、F-22Ex(世間一般では脱落とされていますが、水面下ではそうでもないとの話があり。ロッキード社内の事情により、まだ復活の可能性があるとのこと)で検討されており、決め切れていないと思われます。防衛省がどう考えているのかは来年度予算の概算要求に若干のヒントがあるかもしれません。

北国からの渡り鳥氏
後継機というのは任務も引き継ぐということです。
推力の大きいエンジンを搭載した大型の双発機はマルチロール機としての発展性もあります(F-15シリーズがF-15Eを生んだ様に)。
日本の場合はエンジンだけではなく、機体の接合技術にも課題があります。ステルス機は従来機と比較し、機体構造が全く異なる模様です。更に厄介なのはソフトウェアでしょう。

一応以前「ザの人」にいた「イーグル」と同一人物です 久しぶりに見に来たらあっちのサイトが見れなくなってましたね
相変わらずパソコンはあまり得意ではなくここでの書き込みも誰が誰のコメントなのか分かりづらく困ってますw
仕事のほうは海上自衛隊の護衛艦の設計、建造、修理、整備がメインになりそうで最初の夢だった航空機技術者とはちょっとずれた形になってしまいました

イーグル氏
護衛艦の設計ですか・・・。素晴しいお仕事だと思います。それであればCADなどのスキルも今後必要となってくると思います。自分でも勉強しておくといいかもしれませんね。
それでは改めまして今後とも宜しくお願いします。

「研究開発ビジョン」の7項目は、どれも日本の現有戦闘機にはない要素だな。だから欲しい機能を研究開発するという事なのでは?
対艦や対地攻撃については既に充分と考えているのかもしれない。

バラライカ氏
今年の概算要求にも「研究開発ビジョン」に就いて業界と協議を開始する旨が盛り込まれていますね。
もし対艦攻撃や対地攻撃はもう十分と考えているのであれば、それらに関してF-2と同等以上の要求がやがて行われるのでしょうか。

ASMの4発搭載等は「言わずもがな」なのかもしれない。「書いてないが、できて当然」といった感じで。
まさか対艦能力が省かれはしないだろう・・・

バラライカ氏
逆に言えばこれら七要素の幾つかは実証機や試作機段階を経て、実際の部隊配備時に技術的困難やコストパフォーマンスなどの要因で断念する可能性も当然あると思います。
技術的なハードルはいずれも高いものの、これらの要素に関して研究開発を行うのは様々な選択肢を持つ意味でも意義深いことだと思います。

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