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2010年12月31日 (金)

中国第五世代戦闘機と思われる機体の画像がネットに掲載

J20

 前の記事を今年度最後の記事にしようと思っていましたが、高速でタキシング試験を実施している中国の第五世代戦闘機と思われる機体の写真が中国国内の非政府系のネットに掲載されましたので新たに執筆しました。時事通信の記事によりますと、この写真は四川省成都市内の飛行場で撮影された模様です。

Photo

この件に関しましては同じココログではbobby氏が昨日記事を執筆されています。また週刊オブイェクトの「休止期間中の軍事ニュース投稿記事」のコメント欄でも同様の情報が散見されました(2010年12月30日 14:14:39のコメントや2010年12月30日 14:20:43のコメント等)。更に確認しましたところこの画像に関しましてはDefense Newsでも"Photos of Chinese 5th-Generation Fighter Revealed"との記事が掲載されました。同記事によりますとこの写真の信憑性に関しましては垂直尾翼の赤い星の大きさとデザインの違い(中国空軍は通常小さい赤い星印に赤い平行の帯がある)から疑問視する見解もあるそうですが、米国際評価戦略センターのアジア軍事アナリストのRichard Fisher氏によりますと"the real deal," (「本物」)とのことです。
J-20と思われる機体の特徴としましては"canard-delta twin-engine configuration, diverter-less supersonic intakes, and a shaped nose consistent with the use of an active electronically scanned array (AESA) radar."「カナードつきデルタ翼双発エンジン、ダイバータ・レス方式の超音速インテーク、機首の形状からAESAレーダー搭載」となっているとの事です。複数の情報筋によりますとJ-20はT-50やSu-35プロトタイプにも搭載されているロシア製Saturn 117S (AL-41F1A) か中国国産のWS-10かWS-15を使っているのではないかとしています。

J20_2

J20_3

 Fisher氏はDefense NewsへのコメントでJ-20が"At first glance this fighter has  the potential to be competitive with the F-22 and to be an efficient F-35 killer," 「第一印象としてこの戦闘機はF-22の競争相手そして効率的なF-35キラーと成り得る潜在性がある」と述べています。
 私はこのフィッシャー氏のこの分析にやや懐疑的です。と言いますのもフィシャー氏がどの程度F-22の情報にアクセス権限があるか分かりませんし、またJ-20の客観的に評価可能なデータを有する筈がないのです。また対艦弾道ミサイル(ASBM)であるDF-21Dと併せて今回の第五世代戦闘機は米国にとり大きな脅威となるとフィッシャー氏は取材で述べていますが、対艦弾道ミサイルは米国の機動艦隊にとり脅威となり得ません。弾道ミサイルのCEPは極めて低く、その一方で機動部隊は20ノット~30ノットの速度で巡航すると仮定され、かつ米海軍の主力はイージス艦です。従いましてフィッシャー氏はやや過大評価している嫌いがあると私は考えます。
 しかしそれでも第五世代戦闘機の開発と配備では日本はロシアや中国に後れを取ったと言わざるを得ません。第五世代戦闘機の配備か、またはステルス戦闘機を探知可能な対抗手段の開発が急務となるでしょう。

Counterstealth_sensor

*今年も残すところあと三時間弱となりました。今年は大変お世話になりました。皆様の多数のご閲覧とコメントに大変励まされました。来年度が皆様にとって幸の多い一年となります様に。それでは良いお年を。

2011年1月6日(木)追記: 中国の次世代ステルス戦闘機、試作機完成か(2011年1月4日19時26分  読売新聞) 民間軍事研究所「漢和情報センター」(本部・カナダ)の平可夫代表「今後、改良やテストを重ねる必要があり、配備には10年から15年はかかる」

2011年1月8日(土)追記:中国の次世代ステルス戦闘機、近く飛行試験か(2011年1月7日23時24分  読売新聞)民間軍事研究所「漢和情報センター」によると「飛行試験も近く行われる見通し」

2011年1月8日(土)追記:某カリスマブロガーによるJ-20、F-22、PAK FAの比較図
http://yfrog.com/h7mh8zij
http://yfrog.com/f/h4rsfoxj/

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軍事」カテゴリの記事

コメント

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

こういう写真がもっと出てきたら民主も焦って早くF-4後継機を決めてくれますかねぇ。

新年に一首

    赤き星 付きたる翼  我も見ゆ

         今年こそ見ん  日つきし翼を 

みやとん氏
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
今回のJ-20の登場は米国の国防政策にも何らかの影響を及ぼす可能性もあります。Keenedge氏も呟いていましたが、特にF-22生産打ち切りがどうなるかが注目点です。

件の殲撃20ですが、明らかにRCS対策上不利なカナード翼が有ります。又、ロシアも実用化していない(現在開発中のT-50に搭載予定)AESAレーダーとなるかどうか、注目し警戒すべきです。所で話は変わりますが、一般誌やネット等で「心神」と呼ばれているモックアップ機、防衛省は「心神」なる名称は用いていませんで。あしからず。

鳳山の6時氏
カナードは確かにRCS低減にマイナスですね。機体重量の増加にもなります。更にこのJ-20プロトタイプと見られる機体はサイズが大き過ぎるとの分析もあります(F-111と同等)。
一方で米国のF-22の推力偏向ノズルもRCS低減にマイナスとなると一般的には言われますが、そこを米国がどう相殺しているかも興味深いところです。
確かに「心神」は愛称であって技本での正式名称は先進技術実証機ですね。

テレビでもこのJ-20が報道されていましたね。

これでF-22が生産継続になると良いですね。
もっとも日本ではF-4後継機を決めるのが先でしょうけど。
(いくらJ-20が騒がれても、F-22は日本には売らないでしょうから)タイフーンでも良いから早くしてくれってもんですよ。
F-15改(サイレントイーグル含む)なら一番いいですけど、F-18だけはお断りしたいですね。

このJ-20はもしかするとF-111と同様に攻撃機や爆撃機として使う機体かもしれませんね。ソ連もそうでしたけれど、単機能の航空機(迎撃用のミグ25とか)を造るのは得意ですからね。

本命はもう少し小型のミグ35改あたりかも(カナードがあるのも気になります)

みやとん氏

昨日のNHKの報道でしょうか?今回のJ-20の登場は日本のFX選定にも少なくない影響を及ぼす可能性はあります。因みに防衛省内部で昨日「次期戦闘機IPT」が発足しました。
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/01/06a.html
一部報道によりますと来年度予算に調達予算を盛り込むとのことです。
http://backupurl.com/o5nrp7
現状はF-35とF/A-18Eが最有力と思われます。F/A-18Eが有力なのはF-35の欠点の裏返しだからです。
F-22はExバージョンであればまだまだ輸出の可能性があります(生産ラインが閉じなければという前提ですが)。
今回の戦闘機は制空戦闘機として開発されています。あくまで米国に対する抑止力整備の一環としてF-22に対抗可能な機体を開発するのが主旨なのです。(攻撃機としても使えるマルチロールファイターとして開発されている可能性もありますが、基本はやはり制空戦闘機を開発するのが先決で、マルチロールへの発展はそれ以降の課題です。)
しかし今回の機体はカナードもそうですが、その巨大さ、そして後方部分はステルス性に大きく悪影響を及ぼすのではないかと思われます。

ええ、まさにテレビでもとり上げざるを得ないんでしょうね。

それで、この戦闘機が制空戦闘機ではないかも、と思ったのはミグ25のような匂いを感じたからです。

ステルス性を重視した場合ミサイルは胴体内に積むことになりかねません。(フ氏の言うようにミサイルを装備できればの話ですが)
その場合、航続距離が犠牲になる筈です。

またエンジンを使い捨てて大出力を絞りだす。その為エンジンの換装が容易になるよう造られている。これはソ連時代からロシアの得意技です。
(後ろから見るとステルス性より整備性の方を重視しているように思えます)

ですからこれは実験機か、本命を隠すためのダミーなんじゃないか?とも考えているのです。
特に、ソ連時代から制空戦闘機(ミグ15,21等)は西側(アメリカ)から較べると軽く造られていましたからね。(SU27なんかになってからは大型になってますが、どうもJ-20はミグっぽい感じがします)

フィッシャー氏がオーバーだというのは同感です。
でも自称・軍事評論家というのはどこの国でも大げさにいうもんじゃありません?
(大げさでもF-22の生産継続になってはしいですよ)

みやとん氏
ステルス戦闘機開発で難しい一つの要因は、武装と燃料を原則として全て内蔵しなくてはならないという点でして、それを行いますと如何に機体をコンパクトに纏められるかが問題となります(機体が大きければステルス性は損なわれる)。ウェポンベイに装備を内蔵すると必然的に搭載数が限られ、しかも燃料を搭載するスペースも考えなくてはなりません。これらの意味ではF-22は非常に完成度の高い機体です。逆に言えば中国の今回のプロトタイプはそこまでの技術力がなかったと言えます。だからこそ機体後部もあの様な形状となったと思われます。
自称軍事評論家は危機感を煽る傾向がありますが、本物のプロは違いますね。みやとん氏もご存知の某カリスマブロガーとその周辺の人脈もTwitterで今回の機体に関して冷静な分析を行っていましたよ。

初めまして、

 ブログを興味深く拝見させていただいて居ります。
 空自次期FXの選定とも関係するかと思いますが、果たしてステルス性が日本の要求にどれほど適ったものか疑問に思っています。管理人様もご指摘のように、本格的なステルス性能を追及しようとすると
1.機外に武器を吊り下げられない→兵器搭載量、ひいては攻撃機会が減少
2.外部燃料タンクを使用できない→航続距離・滞空時間の減少
3.直線機動を避けなくてはならない→迎撃位置につくまでの時間が延びる
4.電波反射特性を秘匿しなければならない→平時の運用・訓練への制約
などのデメリットがあるのではないでしょうか。特に2,3,4は少ない機数で広い空域を守らなければならない空自にとって許容できる問題なのかと思います。但し、上の1,3は予め特定された目標をこちらのペースで叩きに行くような作戦では問題にならないかもしれません。防衛省が次期FXの運用にどんな構想を持っているのか、推測するのは面白そうですね。

MAT氏
はじめまして。返信が大変遅くなり大変申し訳ございません。今後とも宜しくお願い申し上げます。
防衛省がステルス戦闘機にこだわるのは、日本の場合は防衛大綱にて保有可能な戦闘機の定数の上限が定められており、そうだとしますと圧倒的な質で抑止力を整備せざるを得ないという事情があるものと思われます。
その一方でロシアと中国がステルス戦闘機を開発しつつあり、日本が第4・5世代機を導入しますと抑止力に悖るとの考えも防衛省内では強い様です。
第1や第2の点はF-22ではほぼ問題はなく、その意味ではF-22は理想的な候補でした。今回の予想より早いJ-20の登場やLockheed Martinの都合により(打ち切った場合はF-22の生産ラインは大赤字)米国はF-22の追加調達と輸出版F-22の開発を検討する可能性があります。
第4に関しましては平時の運用であれば外部燃料タンク等の外装を搭載することにより解決は可能です。
かつてF-22を唯一の候補(迎撃重視)としていたと思われますが、最近はドクトリンが変わりつつあるかもしれません(離島防衛)。

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