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2011年2月24日 (木)

第六世代戦闘機日米共同開発の可能性について

 このブログの読者の方々であれば「第六世代戦闘機」との言葉を聞いたことがあると思います。第六世代戦闘機とは何でしょうか。まだ確定的な定義はないものと思われますが、2011年02月23日(水)現在で英語版Wikipediaで次のような記述を見つけることが出来ました。
 USAFはNext Generation Tactical Aircraft"(次世代戦術機)の開発に興味があり、距離、耐久性、生存性、ネットワーク・セントリック性、"situational awareness"(状況把握)性、"human-system integration"(人間にとり操作し易い)性や武器等が(第五世代戦闘機よりも)より優れていること、2030-2050年代の接近阻止・領域拒否環境下で作戦が可能であることとしています。
 このWikipediaの記事にはありませんが、第五世代戦闘機よりも優れたステルス性も含まれていると考えていいでしょう。即ち第五世代戦闘機が有する能力を全ての面に於いて向上させた戦闘機のことを指すと言えます。また第六世代戦闘機は無人機となる/有人機と無人機の組み合わせとなるとも言われています。私個人としましては、まだ完全に戦闘機全てが無人機化することはなく、有人機が無人機をコントロールする程度に止まるのではないかと予測します。
 こういった第六世代戦闘機の開発構想の具体例としましては、例えばボーイング社がF/A-18E/F後継機としてUSNに提案しているF/A-XX計画が有名です。ボーイング社としましてはJSF計画でロッキード・マーティン社に破れたのは大きな痛手であり、第六世代戦闘機で遅れを取り戻さなくては戦闘機メーカーとしては死活問題であり、あくまでもまだコンセプトの段階ではありますが、他社に先駆けてアピールする必要があったものと思われます。任務により有人/無人が選択可能で、第五世代機よりステルス性が高く、マルチロール機として活躍可能とボーイング社はアピールをしています。Faxxnavy_3  この第六世代機との関連で、twitter上で軍事アナリスト小川和久氏による非常に興味深いtweetを発見しました。米国が日本に第六世代戦闘機の共同開発を提案しているというものです。小川氏によりますと2009年6月10日の安全保障関連のフォーラムにてアーミテージ元米国務副長官が明らかにしたとの事です。尤もこれだけでは具体的なことは分かりません。公的機関へのアクセスや人脈はあるものの両氏共に厳密に言えば民間人であり、この発言やつぶやきの根拠や背景は一切不明です。具体的な内容が全く分かりません。これがアーミテージ氏個人の考えなのか、そうではなく米国政府/国防総省内部である程度はそういったことが検討されているのか、だとすればどのレベルなのか、アーミテージ氏はこの情報をいつ誰から聞いたのか、日本政府/日本国防衛省に公式/非公式レベルで米側から提案があるのか、それはいつ頃のことで今はどうなっているのかなどの詳細な事実関係が全く不明です。 アーミテージ氏が公職にないことをTwitterで指摘された小川氏は、その事について「国防長官顧問の立場で米国内において第6世代の共同開発を提案していますね。日本では講演で提案しました。」と答えています。
 このツイートを見た際に私の中で思い当たることが一点ありました。以前に当ブログでも取り上げましたF-2後継機開発プロジェクトで、防衛省による正式名称は「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」です。i3Fighterの能力は前の記事にも列挙しましたし防衛省の資料にも記載がありますが、下記の様なものです。
①誰かが撃てる、撃てば当るクラウド・シューティング(射撃機会の増大とムダ弾の排除)
②数的な劣勢を補う将来アセットとのクラウド(スタンドオフ・センサーとしての大型機、前方で戦闘機の機能を担う無人機)
③撃てば即当たるライト・スピード・ウェポン(逃げる機会を与えない、弾数に縛られない)
④電子戦に強いフライ・バイ・ライト(増え続ける電波、電力とその妨害に負けない)
⑤敵を凌駕するステルス(世界一の素材技術 よりすぐれたステルス機で優位に)
⑥次世代ハイパワー・レーダー(世界一のパワー半導体技術 ステルス機と言えども強力なレーダーには見つかる)
⑦次世代ハイパワー・スリム・エンジン(世界一の耐熱材料技術 ハイパワー・レーダーとスリムなステルス形状を生み出す)I3fighter_2 上記以外にも無人機をコントロールすることも検討課題となっている模様です。これらの要素は正しく第六世代と言えるでしょう。同プロジェクトに関する日本経済新聞の2010年8月25日の記事には「将来的に国際共同開発する場合も」との記述がありました。しかし防衛省の同プロジェクトに関する公式資料には国際共同開発に関する記述が全くなく、私は日本経済新聞が何を根拠に国際共同開発の可能性に言及したのかが理解出来ませんでした。またAviation Weekの2011年02月11日の記事"Japan's Roadmap To An Indigenous Fighter"で下記の様な記述がありました。

"Two other issues that are not mentioned but may determine the future of Japanese fighter programs are the U.S. Air Force’s plan for a Next Generation Tactical Aircraft to become operational in 2030, and Japan’s cautious move toward allowing defense exports, with a view to taking part in international cooperative arms programs."
「触れられていないが日本の戦闘機計画の将来を決定するかもしれないその他の二つの問題は米空軍の次世代戦術機を2030年に配備する計画と、国際共同武器開発参加の観点から武器輸出を許可する日本の慎重な動向である」

私はAviation Weekには信憑性が乏しい記事があることもあり、この記述は余り重視していませんでした。しかし今から考えますと、水面下でこういった打診が米側からあった為にi3Fighter構想が開始されたのかもしれません。戦闘機の性能に対する要求が極めて高度になりつつあり、それに伴いまして開発費も高騰する傾向にあります。従いましてユーロファイターやF35戦闘機の例を見ましても国際共同開発が最近のトレンドになりつつあります。特に日本はステルス機開発の経験が皆無であり、第五世代戦闘機に直接触れたこともなく、また各識者によりますとステルス機は従来の機体と全く異なっており、日本が単独でステルス戦闘機を開発するのは困難との事です。
Keenedgeの湯治場「【真夏の怪談】次期戦闘機にF/A-18Eが有力のナゾ(その2)」
「(F35のライセンス生産の場合)いまの状況下では生産開始が10年位掛かっても不思議ではありません。」
シベリアンジョーク集積所「戦闘機の傾向」
「F-22やF-35を現状の日本の航空産業に生産しろと言うのは、1940年代の日本の航空産業にデ・ハビランド・モスキートを生産せよとか、あるいはラボーチキンやヤコブレフの戦闘機を生産せよと言う以上の無理があるもさ。」
 上記の識者の記述が事実だとするならば、i3Fighterの様な高度な戦闘機を日本単独で開発するのは非常に困難であると言わざるを得ません。今回のこの小川氏のtweetはその意味では興味深く、現実的な提案であると言えるかもしれません。

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軍事」カテゴリの記事

コメント

F-15の板で述べた、アジアファイター(仮称)構想(あくまでも私見)ですが…
FY-22(F-22)に敗れたFY-23をベースに米、台、印、土、我が国で共同開発をすれば、いいのでは? 勿論、竹島を不法占拠している韓国は除け者ですが…
確かにアシナガバチさんが述べた通りのデメリットが有るのは解ります。ゼロから創るのではなく、FY-23をベースにする訳ですからかなり違うのでは? 折角のFY-23をお蔵にしないで日の目を見る訳ですから、ノースロップも救済されるのでは? 特に中国に生存権を脅かされている我が国、印、台にとって対中牽制になる筈です。また、FY-23を通してステルス及びスーパークルーズ機構といった技術が齎されるのではないでしょうか。

土方氏
まず Northrop GrummanはF-35の共同開発に参加していますので、救済措置は必要ありません。下記の諸条件を満たしている必要があります。

・日本の武器輸出三原則が緩和されていること
・多国籍で開発する場合は開発参加国に需要があること(丁度その頃に開発参加国の一部戦闘機が旧式化し、後継機が必要となる)特に米国の場合はF-15やF/A-18Eの後継となる可能性がある。そしてそれがF-22に選定で敗れたF-23で良いかどうか(その頃には基本設計自体が米国からすると古くなっている可能性が高い←米国が目指すであろう機体は第六代戦闘機)。そしてF-22自体のペンタゴンでの評価が低い。
・参加国がこのメンバーで構わないと合意出来ること←韓国を外すのは議論の余地がある(少なくとも対中包囲網を構築ということであれば、韓国を除外するべきではない)
・参加各国の間でおおまかな仕様(運用思想ないしはドクトリン)で合意出来ること
・参加各国が出資の金額で合意出来ること
・台湾の参加に中国の反発がないこと。中国の反発があったとしても日米が折れないこと(因みに日本は台湾とは国交がない)

これらを考えた時には土方氏の構想は残念ながら非常に前途多難と言わざるを得ません。

アシナガバチさん、貴重なご意見をありがとうございます。
さて、最初と最後は政治課題の問題になりそうですね。私、アシナガバチさんを含む我々国民が、国防に無頓着な政治家をパージ-即ち、選挙を通して落選させなければいけません。国防は、我々国民にとって最大にして最高の福祉です。
あぁ、話が脱線してしまった。戻そう。
勿論、アジアファイターが前途洋々としているとは思いません。
中国は、F-16の近代化改修ですらクレームつけていましので、アジアファイターの共同開発なんて言ったら、最早何をか言わんやです。当然突っ撥ねるに決まってます。私が韓国を除け者にしたのは、領土問題だけではありません。そもそも韓国は、決め事を守る国なのか? って事です。
包囲を構築する手立てとして、アジアファイターの売却もあります。豪、比、越、韓に売却するのも手では?
F-22は空中戦に特化し過ぎて、対艦及び地上攻撃力に疑問符が付くから、ペンタゴンの評価が芳しくないのではないかと…自ずとマルチロールになるかと。時代がマルチロールを要求しているのではないでしょうか?

土方氏
>台湾F-16近代改修に対する中国のクレーム
内容が内容だけにクレームになったのだと思われます。
AESAレーダー、GPS航法機材、カウンタメジャー、電子戦関連の機材、AIM-9X、JDAMの運用能力の附与、将来的にはF-16の新型エンジンの搭載も視野にというのが、今回の改修内容です。

>韓国を含めるか否か
この土方氏の構想が具現化した場合は、技術力から考えて主導権を握るのは米国になります。日韓関係は問題が山積していますが、米国からしますと韓国は日本と同様に同盟国なのです。
そして下記の様な現実もあります。
2010年9月9日14時32分 読売新聞報道
『クリントン米国務長官は8日、ワシントンでの演説でアジアの同盟国に言及した際、「米国は韓国、日本、オーストラリアといった緊密な同盟国との結束を再確認した」と述べ、これまで定型的に使っていた「日本、韓国、オーストラリア」という順番を変更した。』

>豪、比、越、韓に売却
その「アジアンファイター」の単価と、それぞれの国の経済力を把握した上で仰せになられていますか?
特に比は貧しく、戦力として投入可能な戦闘機すら有していません。

>F-22
マルチロール性の欠如、データリンクが従来機と互換性がないがペンタゴンで評価が低い理由ですね。

う゛~~ん…比はそこまで貧乏国でしたか(-"-;)
抜かりました(-o-;)

そっか、米を加えると豪はともかく、韓もついて来るのね、嫌が応にも(-"-;)

F-22は従来機との互換性が無い!? それは困りモンだ…

本来は我が国が中心にと考えたのですが…中心になれる程テクノロジーがないので、それで米国を加えました。
ステルス技術やスーパークルーズ機構を学ぶには申し分ないですが、皮肉にも韓にも技術が渡るんですよね(-"-;)

土方氏
>韓国が自動的についてくる
そうは言っていません。ただ多国籍開発で露骨に韓国を除外しようとの意図に米国は組しないでしょう。参加国が増えれば増える程に各国の要求性能が増え、むしろ開発が難航します(F-35やユーロファイターがその良い例です)。そう考えますと日米二カ国のみで開発するのが最も最適と言えます。

開発が難航…確か仏が、ユーロファイター計画から脱退したんですよね。表向きは「自国の空母のサイズに合わない」って事ですが…実は自国のエンジンが採用されないからキレたとも…

空母!? そっか、空母艦載機として、日米印で開発すればいいのでは?
我が国「だけ」を防衛するには、F-15の板でアシナガバチさんが言った通り、不要かも知れません。
しかし、インド洋に南シナ海、東シナ海を中国に抑えられたら、我が国の商船の無害通行権が甚だしく侵害されるのは、火を見るよりも明白です。我が国の商船の無害通行権を確保する為にも、日米印の三ヵ国で洋上は当たるべきでは?
まぁ、FY-23の形状が艦載機として向いているかは、かなり議論の余地があるかも知れませんが…
我が国の「いせ」が「ひゆうが」の単なる二番艦ではないのでは!? 「いせ」を叩き台として、空母保有を指向している? まぁ、私の単なる想像ですが…そもそもカタパルトは? という問題があります。スキージャンプ式では、武装が制限されるでしょうから、何と言ってもカタパルトは必要です。リニアの技術を応用すればいいのでは? 確か米国も、今までの蒸気式から電磁式(リニア式?)にしたんですよね?
で、台・豪・韓・越に売却すればいいのでは? 因みに豪空軍は、F/A18を採用しているので、アジアファイターの採用もありなのでは? 台は喉から手が出る機体では?

土方氏
いせは固定翼機を運用する基盤がそもそもありませんので空母への転用は不能です。

正直な話、「アジアンファイター」はほぼ100%できません。
政治的問題・技術的問題・予算的問題、さらには要求仕様の差による船頭多くしてなんとやら状態、ようするに今のF-35開発と同じようなことになるのが目に見えてます。
さらに厳しいことを言ってしまえば土方氏のいうYF-23ですが「あのアメリカ」が技術提供を許可すると思いますか?F-22と張り合う(それどころか性能的には勝っていたとも)ような機体のデータは漏らしませんね間違いなく。
いま日本が出来ることはおとなしく実証機を作って第六世代開発競争に参加できるようにすることです、韓国や中国を毛嫌いして無駄に時間を使ったり大局を見れず大きな失敗をしているわけにはいかないのです。

ノラネコ氏
>第六世代戦闘機
私もそれが最も現実的な選択肢だと思いますね。その前に若干第五世代戦闘機のテクノロジーに触れておきたいのですが、そうだとしますと結局FXはF-35しかないのですよね。

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