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« 東北地方太平洋沖地震災害に私たちが出来ること | トップページ | 一連の放射性物質汚染に関する世間の反応に思うこと »

2011年3月20日 (日)

東日本大震災で米空軍のグローバルホークが偵察活動

Global_hawk

(上の画像はNorthrop Grumman社のグローバルホークの公式パンフレットより)
まず今回の東日本大震災でお亡くなりになられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、今回の震災で被災の方々には心よりお見舞い申し上げます。
毎日新聞の報道「東日本大震災:米軍無人機、被災地上空で情報を収集」(2011年03月16日)によりますと、米空軍のグローバルホークが日本政府の要請を受けて被災地上空にて情報収集を行っており、収集された情報が日本政府にも提供されているとの事です。また時事通信の2011年03月17日の報道によりますと、福島原発の撮影にもグローバルホークが投入されている模様です。同様の報道が2011年03月17日の産経新聞でも見受けられます。これらの一連の報道は2011年03月17日付けの米軍の公式機関紙であるStar and Stripes(星条旗新聞)でも下記の記述を確認できますので間違いはありません。
"A Global Hawk, a pilotless surveillance drone that can stay aloft as long as 32 hours, has been flying missions over Japan to survey damage, Pentagon spokesman Col. David Lapan said Thursday. The aircraft is typically equipped with several image sensors, including infrared sensors that can detect heat, and therefore may be able to shed light on the extent of the danger inside the Fukushima Daiichi nuclear reactors."
「ペンタゴンのスポークスマンであるDavid Lapan大佐によると、32時間にも亘り高空に留まることが可能な無人偵察機であるグローバルホークが日本上空を損害を観測する為に飛行している。この航空機の特徴としては熱を探知可能な赤外線センサーを含む幾つかの画像センサーが装備されており、従って福島第一原発の内部の危険性に関して光を投げかけることが出来るかもしれない。」
私個人としましては今回の福島原発の事故はまだ楽観視ないと考えていますが、しかし深刻な事態でもなく、パニックになるような事態ではないと考えています。確かに福島原発の現状はまだまだ楽観視出来ませんが、IAEA専門家チームの評価の結果「東京で健康上の危険はない」(2011年3月19日 10時36分 毎日新聞)そしてWHOにより「気持ちは分かるが、東京からの避難は不要。日本への渡航制限の必要なし」(2011年3月19日 10時34分 毎日新聞)とのお墨付きを頂いています。またイギリス政府の科学顧問も福島原発の今回の事故とチェルノブイリとはレベルが全く異なると述べています。
なお
私は原子力発電を廃止するべきとの見解にはありません。原子力発電は現状としまして日本の電力の1/4の発電を担っているのであり、だとしますと改善策を検討しつつやはり現状の政策維持が必要と考えます。更に言えば福島原発よりも震源に近い女川原子力発電所(おながわげんしりょくはつでんしょ 宮城県女川町、石巻市)では大きなトラブルが発生していません。
話を本題に戻します。グローバルホークの製造元であるNorthrop Grumman社によりますとRQ-4 Block 10 は、“The air vehicle flies at altitudes up to 65,000 feet for up to 35 hours at speeds approaching 340 knots. It can image an area the size of the state of Illinois in just one mission. ”「この航空機は高度65000フィートまでの上空を35時間まで340ノット近くのスピードで飛行可能である。一回のミッションにつきイリノイ州のサイズの面積が偵察可能である」としています。(注:65000フィート=19810m、340ノット=629.7 km/h、イリノイ州面積=14,997平方Km)
またNorthrop Grumman社の公式パンフレット(PDF)によりますと
RQ-4 Block 20 Global Hawkは"carries3,000 pounds of comms and sensor payloads allowing for true multi-intelligence collection capability. The system will be able to simultaneously collect imagery intelligence, signals intelligence and infrared and radar information, and transfer it to the warfighter in near-real time."
「3,000ポンドの通信機とセンサーペイロードを運び、多様な情報収集を可能としている。システムは同時に画像情報、信号情報、そして赤外線とレーダー情報を収集し、ほぼリアルタイムで戦闘機に情報を提供が可能になる。」
"To accommodate the increased payload capacity,Northrop Grumman redesigned and strengthened Global Hawk's fuselage. The fuselage of the Block20 is four feet longer than the Block 10 and the new landing gear makes the Block 20 slightly taller than the Block 10. The wingspan has also increased by approximately fifteen feet, to 131 feet, allowing it to carry more fuel and fly longer missions than its predecessor. The Block 20 also features a gross take-off weight 5800 pounds heavier than that of the Block 10."
「増加したペイロード能力に対応する為に、Northrop Grumman社はGlobal Hawkの胴体を再設計し補強した。Block20の胴体はBlock10より4フィート長く、新たなランディングギアはBlock20の高さをBlock10よりやや高めにしている。翼幅も15フィート増加し、131フィートとなっており、前型よりより多くの燃料搭載と長距離の飛行が可能となっている。Block20はBloclk10より5800ポンド総離陸重量が重くなっている。」(注:1 フィート= 30.48 cm、1ポンド = 0.4536 kg)
"Another important redesign of the Block 20 is the open system architecture. As sensor technology is enhanced, new sensors will be integrated onto the airframe, without having to reconfigure the vehicle management computers."
「その他の重要なBlock20の再設計はオープンシステム構築である。センサー技術発展に伴い、機体の管理コンピューターを再設計せずに新たなセンサーが機体に統合される。」
Block 30 aircraft will be able to carry the Advanced Signals Intelligence Payload (ASIP) for high and lowband electronic signals collection. Plans for the Block 40 aircraft include integrating the Multi-Platform Radar Technology Insertion Program (MP-RTIP) which is an advanced air-to-surface/air-to-air radar currently under contract for the U.S. Air Force.
「Block30は高バンド通信及び低バンド電子信号収集に用いられる先進信号諜報ペイロード(ASIP)の搭載が可能である。Block40の計画は米空軍と現在契約中の先進空対地レーダー/空対空レーダーマルチプラットフォームレーダー技術装着プログラム(MP-RTIP)を含む。

公式パンフレットから各種センサー撮影のサンプル画像

Global_hawk_sensors

また同パンフレット(PDF)によりますとグローバルホークは二種類のコンテナ状のシェルターからコントロールされる模様です。Mcelre The Mission Control Element (MCE) of the Global Hawk ground segment provides management of the aircraft and its sensors and has the ability to command and control up to three Global Hawks simultaneously and disseminates near-real-time information to tactical commanders anywhere in the world. Personnel in the MCE shelter operate the command and control, mission planning, imagery quality control, and communications functions of the system. Personnel in the Launch and Recovery Element(LRE) of the ground segment system load the autonomous flight mission plan into the air vehicle from the shelter and monitor the operation of the aircraft during its automatic takeoff and landing, which is assisted by Differential Global Positioning System (DGPS).
グローバルホーク地上セグメントのミッションコントロール部隊(MCE)は機体とセンサーの管理を行い、同時に三機のグローバルホークを指揮、コントロールする能力があり、ほぼリアルタイムで世界のどこの戦術司令部にも情報を広める。MCEシェルターの要員は指揮とコントロール、作戦計画、画像の質管理、システムの通信機能を操作する。地上セグメントシステムの発射回収部隊(LRE)にいる要員が自律飛行作戦プランをシェルターから機体にロードし、無人機の運行を差動式グローバル位置システムにより補助される自動離陸と自動着陸の間に監視する。

下はグローバルホークの性能を大まかに説明するNorthrop Grumman社制作の動画です。


以前も当ブログにて防衛省がグローバルホーク導入を検討している旨の記事を書きました。もしこれでグローバルホークの有効性が実証されれば、日本がグローバルホーク導入を検討する上で大きな判断材料となると思われます。二次災害を避ける為や、今回の様に人が立ち入ることが困難な場所で活用可能なことが分かれば、グローバルホークの様な長時間に亘り広範囲で詳細なデーターが収集可能な機体は天災大国の日本にとり有意義な装備であるからです。
今回の大災害でやはり自衛隊の有効性が再度実証されました。そういったことからも防衛力の整備は重要であると考えます。因みに以前の記事にも空自FXのRFP提示が3月中にも為される可能性がある旨を私は書きました。しかしAviationWeekの2011年03月18日の記事"Tsunami Damages Squadron of Mitsubishi F-2s"によりますと今回の震災を受けまして今月中に予定されていた航空自衛隊FXのRFP提示が延期される可能性があるとの事です。
"This has meant that Japan’s MOD is unlikely to issue a request for proposals (RFP) in March for FX fighters, industry executives say.""One industry executive says the JASDF and MOD are still working to try and issue the RFP in March, but ultimately it is up to the defense minister to make the announcement and issue the RFP. “But the minister is very busy with the relief effort,” the executive says."
「防衛省はFXの提案要求書(RFP)を提示しそうにないと財界首脳は述べた。」、「財界首脳によると航空自衛隊と防衛省はまだ三月中のRFP発行に向け努力しているが、声明発表とRFP提示は防衛大臣にかかっている。しかし大臣は救難活動で多忙であるとこの財界首脳は述べた」
また同記事によりますと、3月中にRFPが提示されない場合は2012年度の新戦闘機の予算計上が時間不足により困難となる旨が岩崎茂航空幕僚長のコメントとして報じられています。"Shigeru Iwasaki, JASDF air staff chief, also told Aviation Week on March 3 that if no RFP was issued this month, it may cause problems because it means there may be too little time to consider proposals and make the recommendation for the procurement to be in Japan’s 2012 budget (Aerospace DAILY, March 3)."
今回の震災により松島基地のF-2Bも全滅しました。防空網の再構築も喫緊の課題です。FX選定を延期することがあってはなりません。周辺諸国は待ってはくれないのです。
露軍機が領空接近 日本海で日米共同対応偵察か 自衛隊機が緊急発進(2011年03月17日 19:22 産経新聞)
2011年03月21日(月)追記:防衛省統合幕僚監部「ロシア機の日本海における飛行について」(PDF)Su-27とAn-12
2011年03月27日(日)追記:中国ヘリ、護衛艦に90mまで接近…東シナ海。(2011年3月27日00時16分  読売新聞) 「海上自衛隊の護衛艦「いそゆき」に異常接近」「最も接近した距離は約90メートルで、高度は約60メートル」

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