フォト

twitter

無料ブログはココログ
2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

今日の時事英語

  • 今日の時事英語

« 福島第一原発の状況確認に軍用ロボットが投入される | トップページ | 三菱重工が放射能防護型フォークリフトを開発 »

2011年4月25日 (月)

豪首相が日本との安保関係強化を希望

 以前の記事「トルコのエネルギー天然資源相が原発導入で日本との交渉継続を明言」で、私は「今回の震災と原発事故は日本にとり真の友好国とそうではない国を見極める良い機会でもあると私は考えます。」との見解を表明し、「米軍、南シナ海警戒強化を念頭に豪軍と連携も」(CNN報道 2011年04月09日(土)11:43JST) との記事を紹介し、その記事でゲーツ長官が「米国のプレゼンスの維持と中国以外のアジア諸国との関係強化が目的だ」と述べていることから、今後は米国による対中包囲網が構築される可能性を示唆しました。
 4月20日~4月23日にオーストラリアのギラード首相が訪日しました。(1961年9月生まれ。彼女の趣味は読書であり、最も感銘を受けた本は「怒りの葡萄」(ジョン・スタインベック著 1939年発表)だそうです。余談ですが私もこの本を高校時代に読んで、感想文を書いたことがあります。彼女はアデレード大学とメルボルン大学で法学と文学を専攻しました。)4月22日に都内の日本記者クラブで会見し、安全保障分野で日本、米国の3カ国の連携を強化する意向を表明しました。その旨は日経新聞の4月23日朝刊『豪首相「豪日米で安保関係強化」 機密情報共有や災害対応で』でも報道されました。日経新聞のこの報道によりますと、ギラード首相会見の要旨は下記の4点です。

1.日豪間の機密情報交換を行う為に、両国間で情報保護協定の早期締結を目指す。
2.日本国自衛隊と豪州軍の装備や人的協力の推進。
3.豪州としては原子力発電を導入する予定はない。
2011年4月26日(火)追記「将来も原子力は考えられない…豪首相が会見」(2011年4月22日19時23分  読売新聞)
4.日豪間のEPA交渉を早期に再開したい。

この中の日本国自衛隊と豪州軍の人的交流に関しましては2011年4月23日11:27のDefense Newsの記事Japanese Troops Could Train Alongside Australians(「日本の部隊がオーストラリア軍と共に訓練を視野に」)に掲載されていました。
(下記引用)
--------------------------------------------------------------------470pxjulia_gillard_2010_5

Japanese troops could be allowed to train in Australian defense units, 66 years after the end of World War II, Prime Minister Julia Gillard was quoted as saying April 23.
第二次大戦が終結し66年後となるが、日本の部隊がオーストラリア軍部隊で訓練する事が許されるかもしれないと4月23日オーストラリア首相のジュリア ギラード氏の発言として報じられた。
told the Weekend Australian newspaper she was open to the idea of Japan's soldiers gaining direct experience from their more combat-ready Australian peers.

Weekend Australian紙に述べたところによると彼女は日本の兵士がより実戦に即したオーストラリアの同僚達から直接経験を会得する構想に前向きであった。
Tokyo is reportedly keen to draw on the combat experience Australians have gained in East Timor, Iraq and Afghanistan.
東チモール、イラク、アフガニスタンで得たオーストラリアが有する経験に日本政府は関心があると報じられている。
Gillard said Australia had yet to receive a formal proposal, but she was open to the idea.
ギラード氏はオーストラリア政府がまだ公式な提案を受けていないが、構想には前向きであると述べた。
"We would need to work it through and see what request Japan might or might not make of us," Gillard said.
「我々は作業をし、 日本側がどの様な提案をし、何を我々にしないか見守る必要がある」とギラード氏は述べた。
(引用終了)
(写真はジュリア・ギラード氏で、Wikipediaより:This image was originally posted to Flickr by MystifyMe Concert Photography™ at http://flickr.com/photos/14670374@N05/48817964
--------------------------------------------------------------------
 親中派とされていた前任者のラッド首相政権当時の頃より、オーストラリア政府は中国の脅威に対処する為に防衛政策を強化させてきました。ギラード首相が日本と安全保障面で関係を強化する方針を今回の訪日で表明したのは、この流れに沿ったものと考えていいと思われます。
 外国との安全保障面での関係強化で必ず問題となるのは集団的自衛権との兼ね合いです。現在の政府解釈では国際法上は集団的自衛権を有するが(国際連合憲章第51条に個別的又は集団的自衛の権利が明記されており、日本は国際連合の加盟国である)、憲法上は集団的自衛権を有しないとしています。しかし今回の件はあくまで平時での協力関係の強化でありますので、あくまで私の個人的見解ですが日本国政府が平時に於きまして外国とこういった関係強化を構築することは日本国憲法の精神から逸脱するものとは考えません。
 またギラード首相は4月23日に津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町を訪問し、「日本国民は不屈の精神を持ち、勇敢だ」と述べたとの事です。日本国外務省によりますと外国首脳が被災地に入るのは初めてとの事です。リップサービスもあるかもしれませんが、日本にとって良いパートナーになるかもしれません。まだ詳細は分かりませんが、装備面での協力強化の件も興味深いところです。
 また上記の流れと関係があるかもしれませんが、Defense Newsの2011年4月23日11:42に"Japan Seeks Stronger Military Ties with U.S."(日本が米国との安保強化を目指す)との記事が掲載されています。(下記引用)
--------------------------------------------------------------------
Japan's defense minister said his country needs stronger military ties with the U.S. and South Korea to balance China's growing might, the Wall Street Journal reported April 23.
4月23日のウォールストリートジャーナルの報道によると、日本国防衛大臣が日本は中国の増強中の軍事力と均衡を保つ為に、米国と韓国との安保をより強化することが必要と述べた。
Defence Minister Toshimi Kitazawa said relations with the United States were strengthened by the help its military provided in the aftermath of the March 11 earthquake and tsunami.
米国との関係は3月11日の地震と津波後の米軍により提供された救援により強化されたと北沢俊美防衛大臣は述べた。
His comments appear to show a change of attitude in the ruling party,
彼のコメントは与党内の態度の変更を示すものに見える。
(引用終了)
--------------------------------------------------------------------
あくまでこれも個人的見解ですが、韓国との安保強化は歴史問題や領土問題を斟酌しますと、まだ困難な気がします。むしろよりオーストラリアとの安保協力強化がハードルが低いのではないかと考えた次第です。

« 福島第一原発の状況確認に軍用ロボットが投入される | トップページ | 三菱重工が放射能防護型フォークリフトを開発 »

軍事」カテゴリの記事

コメント

カン政権では無理でしょうけど、それ以外の政権ができたら、オーストアリアとの安保強化は可能ではないか、と僕も思います。

それより、他国の首相で一番最初に被災地を見舞ってくれた事に感謝したいですね。
ありがとうございました。

みやとん氏
氏の菅総理では日豪の安保関係の強化は困難との認識の根拠が不明ですが、日本にとり色々と微妙な問題があるかもしれません。
彼女の様な外国首脳は日本にとり大変心強いものがあります。彼女も政治家ですからパフォーマンスかもしれませんが、それでもこういったパフォーマンスを行うということは、彼女としましては日本を重要なパートナーと考えていると分析して間違えはないと思われます。

あえて言うならば、菅総理は最早レームダック化しつつあると言えるかもしれませんが。

レームダックというより、あれだけ責任をとることから逃げていたカン総理では、安保強化などという『責任を伴う行為』をおこなう事は無理だ、と思いますよ。

ところで彼女は中国で、人権に対して懸念を表明したそうですね。
(カン政権にも見習ってほしいもんです、無理でしょうけど)

尖閣以後、(日本を含めた世界中で)中共にたいする姿勢が変化したようですが、これもそのうちのひとつでしょうか?

それとも、オーストラリアの政界でも、もとから人権に対してキビシイ政党なのでしょうか?
どなたかオーストラリアの政界に詳しい方が解説してくれないでしょうかねぇ。


みやとん氏
コメントが重複していましたので一件削除させて頂きました。
少なくとも鳩山政権より菅政権は非常に現実的な外交を展開しているような気がします。

>人権問題
国際戦略の一環であると思います。一般論として外交方針というのはまず国益が何であるかという観点から考えられます。そしてその国益をどの様に実現するか、そしてそれを国際法上や道義的な観点から如何に正当化するか、が問題となります。しかしその一方で余りにも甚だしい人権侵害は欧米諸国からは純粋に問題視されることも最近は多いですが。
記事をよく読んで頂きたかったのですが、例えば就任前のラッド首相は親中派とされてきました。しかし実際に首相に就任しますと国防政策を転換し、中国の脅威に備える為に大幅な軍備増強を行う旨を表明しました(これは漁船事件が発生する前です)。
また米国のヒラリー クリントン氏も親中派、日本軽視と見られて来ましたが、実際に国務長官に就任しますとそのスタンスは現実主義に転換しました。
特に外交に関しましては、野党が政権与党になった際に現実路線に転換することはよくあることなのです。それは国益が何かという観点から考えなくてはならないのと、従来の国際条約の枠組みを容易に変更出来ない現実があるからなのです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/560041/51485056

この記事へのトラックバック一覧です: 豪首相が日本との安保関係強化を希望:

« 福島第一原発の状況確認に軍用ロボットが投入される | トップページ | 三菱重工が放射能防護型フォークリフトを開発 »

最近のトラックバック