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« リビア動乱でアルカイダがリビアの対空ミサイルを奪取か 反政府運動にも関与の可能性 | トップページ | 空自FXの提案要求書説明会の日程が官報に掲載される »

2011年4月 4日 (月)

福島原発不審者侵入事件と中国機の海自護衛艦接近に思うこと

 3月31日午後1時10分頃に男が福島第二原子力発電所のゲートを破壊して、街宣車で敷地内に侵入し10分間に亘り走り回りその後に立ち去る事件が発生しました。
「福島第二原発、ゲート壊し車で侵入…無職男逮捕」(2011年4月1日01時05分  読売新聞)
 二時間後に福島県警が運転していた男を発見し逮捕したとのことです。この男は時事通信の2011年04月01日01:27の報道によりますと、福島県警の事情聴取に対し「目立ちたかった」という趣旨の供述をしているとの事です。今回の容疑者がテロリストではなく、ただの愉快犯であったことは不幸中の幸いです。しかしゲートを突破されたのは仕方がないとしましても、敷地内を約10分間に亘り走り回ることを許し、且つ逮捕が走り去って二時間後などということはあってはならない事です。ゲートを突破された時点で強制的に停止させて現行犯逮捕、最悪の場合は射撃も可能な体制を整えておかなくてはなりません。
 今回は福島第一原発での事故を受けて、放射能汚染を避ける為に警備が手薄になっていたと思われます。しかし今だからこそむしろ警備を強化する必要があるのです。もし警察力による原発警備が放射能汚染により困難であるのならば、自衛隊の投入も考えるべきではないでしょうか。放射能汚染の虞があるので、NBC(Nuclear=核 Biological=生物 Chemical=化学)対応の戦車や装甲車は良い候補となるでしょう。今回の事故でも74式戦車が瓦礫除去用に派遣されています(但し重量で設備等を損傷する懸念からまだ現場では実際に活動をしていませんが)。特に74式戦車は米ソによる全面核戦争も懸念された冷戦時代に開発された戦車であり、NBC防護能力は優れているとの見解が散見されます。しかしその一方で74式戦車のNBC防護能力に関しては懐疑的な見方も一部あります。
「数多久遠のブログ シミュレーション小説と防衛雑感」の2011年03月21日記事「福島原発に74式戦車投入」及び2011年03月30日「NBCフィルターの気体放射性物質防護性能
(下の写真の手前の戦車が74式戦車 写真はWikipedaより)

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 もし今回の事故で警察による福島第一原発の警備が手薄となったのだとすれば、それは日本の警察の能力の限界も垣間見えます。即ち、深刻な汚染された環境下での警備は出来ないということです。今回の原発事故を受けて、今後は自衛隊や警察等への無人偵察機ロボットの導入も検討課題となってくると思われます。
 今回の不審者侵入事件ですが万が一これが福島第二原発ではなく福島第一原発で、トラックに爆薬を満載した自爆テロであったならば最悪の事態は避けられなかったかもしれません。
 更に言うならば、今回の被災地で窃盗事件が多発しているのも問題でしょう。尤も被災地で他人の財物を拾った場合は窃盗となるのか占有離脱物横領となるのか、情状酌量の余地はないのか(全ての財産と職場を一瞬のうちに失い、まだ肌寒い季節に着の身着のままで避難し、金銭、食料、電気、ガソリンもない、情報も入らない状態で目の前の倒壊した建物に食料や金銭があった時に、人に其処までの自制を保つことが実際問題として可能かどうか)は法律論としては問題となりそうです。被災地での自衛隊の治安出動を求める見解も散見されます。
「数多久遠のブログ シミュレーション小説と防衛雑感」の2011年03月16日記事「未曾有の大災害 災害派遣を行う自衛隊に法の不備はないか
私も議論の余地はあると考えますが、自衛隊員は警察官ではありません。警備程度は可能でしょうが、職務質問等のノウハウはありません。そういった事も今後の検討課題ではあるでしょう。(下の写真は2007年に某所にて筆者撮影の機動隊員)

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 いずれにしましても日本が未曾有の危機に瀕して大混乱となっている今だからこそ、日本に隙があり、その隙を付こうと考える勢力があっても不思議ではありません。
4月1日にも東シナ海中部海域で中国の固定翼機が警戒監視中の海自護衛艦「いそゆき」に異常接近する事件が発生しました。 今までも中国側のヘリコプターが海自の護衛艦に急接近する事件が何度か発生していますが、今回は固定翼機であり、挑発をエスカレートさせていると見ることも出来ます。以前にも書きましたが、周辺諸国は日本が未曾有の災害に見舞われても待ってはくれないのです。
(下の写真は護衛艦に異常接近した中国海監 Y-12 防衛省統合幕僚監部 平成23年4月1日発表より)Y12  しかし今回の原発への不審者侵入事件や中国による一連の挑発行動は警戒や警備体制を強化することにより対処可能ではあります。地震は何時何処で発生するかを正確に予測することは現在の科学技術では困難です。しかしテロに関しましては少なくとも重要施設の警備態勢を強化することにより脆弱性を補うことは可能であり、外国の挑発行為に関しては今まで通りの監視体制を維持し、且つ抑止力を強化することにより対処は可能です。混乱期にあるからこそ隙を見せてはならないと考えた次第であります。

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コメント

警官も自衛官も、定員を増加させない事にはこういった災害や有事に於ける国内の治安の維持は困難ではないかと先日思いましたね。

昔アシナガバチさんが取り上げていた新幹線車両センターの落書き事件を思い出しました。

本当にテロリストや特殊部隊だったらどうなっていたのやら・・・。

天山氏
今回は名実ともに自衛隊が災害救援活動の主役となりました。隊員の定数を増強する一つの判断材料となって欲しい物です。
そう言えば旧ザではそういった記事を執筆しましたね。全ての重要施設を自衛隊/警察で警備することは不可能ではあると思います。一部は民間の警備会社やセンサー類に頼らなくてはならないと思いますが、発電所や新幹線、空港などの破壊されれば社会に重大な混乱を招くインフラは特に警備を厳重にして欲しいものです。

今回の災害で自衛隊が大活躍する結果になりましたが今後は自衛隊がどうなっていくかは不透明ですね
自衛隊を重要視した規模拡大か経済状況による削減か まぁこの有様ですから防衛予算の大規模削減でも仕方ないとは思いますがね

イーグル氏
大変お久しぶりです。私も先軍政治をするべきだとは思いません。強い経済と先端技術だからこそ強い自衛力が実現出来るのです。現実的な防衛政策も致し方ないと考えます。しかしその一方で周辺国の挑発行為がそれを許さなくなりつつあります。
如何に最低限のコストで最大の自衛力を維持するかが課題となるでしょう。近いうちにFXのRFPが発表となる模様です。冒険的な選択ではなく、比較的現実的な候補を選択することになるかもしれません。また一層の日米同盟の深化も必要となります。

こっちこそお久しぶりです
仕事の造船業ですが、自衛隊系の船はチェックが鬼で仕様書も極悪ですwwwまぁそれだけ完成度は高いものになるでしょう
あとこの仕事に就いて思ったのですが、航空機などと違って技術があまり発展していない分野だったり日本とは思えない適当な感じがして造船で韓国や中国などに抜かれてる理由が何となくわかりました・・・

そういえば22DDHが発注されたみたいですね もう本格的な空母クラスですかね

イーグル氏
>「チェックが鬼で仕様書も極悪」
全般的に大企業向け(特に自動車関係や食品関係)や官公庁向けの場合は非常にシビアですよね。
>日本とは思えない適当な感じがして
シビアなところではない向け先の場合は証明書や検査成績書はややいい加減なものが散見されます。
>22DDH
甲板の耐熱構造がないので固定翼機の運用は難しいと思われますが、十分なヘリ空母ではあると思います。あとはどの様なドクトリンを想定しているのかも興味深いところです。

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