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2011年4月21日 (木)

福島第一原発の状況確認に軍用ロボットが投入される

 報道によりますと東京電力福島第一原発の内部状況確認及び放射線量調査の為に、4月17日と4月18日に米国iRobot社製ロボットのパックボットが投入されました
 今回の原発事故発生を受けまして、日本の公的機関(防衛省、警察、消防)では無人機やロボットの導入が今後の検討課題になると私は考え、パックボットを主要題材にしてロボットの性能や用途に関して執筆することとしました。
 我々が「ロボット」との単語から受ける印象はハイテクで精密であり、僅かな衝撃で不具合が発生するのではと懸念を抱きますが、この動画はそういった不安を払拭します。
 この動画に登場していますのは、福島第一原発の現状確認にも今回投入されましたパックボットです。この動画では兵士がパックボットを外から窓に投入しても、二階から落下しても、更に落下後に坂を転落しても、全く何の不具合もなくパックボットは作動しているのが分かります。上下逆となっても両側に装着されたフリッパーにより「でんぐり返り」をして元に戻る事が出来ます。また浅い小川程度(メーカーカタログによりますと3feetの深さ=HPのDependableの項目には6feetとの記述も有り)であれば渡河しています。Backpod_flipper

(この画像はフリッパーを筆者にて指し示したもの:メーカーのカタログの写真に加筆)
 次にパックボットのスペックを見てみることとします。メーカーのホームページよりダウンロード可能なカタログ(英語、PDF)によりますとパックポッド510本体は次の様な仕様となっています。

速度:毎時5.8マイル(9.3km)
高さ:7インチ(17.8cm)ペイロードやマニピュレーターなしで
幅:16インチ(40.6cm)フリッパーなし、20インチ(52.1cm)フリッパー付き
長さ:27インチ(68.6cm)フリッパー折りたたみ時、35インチ(88.9cm)フリッパー拡張時
重量:24ポンド(10.89kg)バッテリー取り外し時
4時間の稼働ないしは10マイル(16km)の走行が一回の充電で可能。
岩、泥、雪の上を走行し、60度のこう配を登ることが可能
本体はモジュラー式になっており、任務に合致したオプションを装備することが可能(様々なセンサーやマニピュレーター等のペイロード)
マニピュレーターも多種多様であり、39.5インチ(100cm)まで伸ばせ、5ポンド(2.268kg)までの物体を運べるもの、25セント硬貨の大きさの物を拾え且つ30ポンド(13.608Kg)の重量を運べるもの、ドアノブを回せるものなどある。
危険物処理も可能で、ガス分析機、化学兵器警報機、放射線測定/警報機、高感度爆発物探知機なども搭載が可能
カメラも多種多様で、暗視装置やサーマルカメラなども搭載可能
音声収集マイクとスピーカーも搭載可能(容疑者に語りかけることも可能, 2011年05月01日追記:その際は下の写真の様なヘッドセットマイクをオペレータは装着する。写真はメーカー公式Youtube動画より)Packbot3

狙撃手補足キット(銃声から方位角、高度、距離を測定する。このセンサーをパックボットが搭載した場合、狙撃手は発砲した場合に即座に自らの大まかな所在が特定されてしまう。)

上記の様な多種多様で交換可能なキットにより、メーカーでは多用途に使えると主張しています。メーカーでは下記の様な任務を列挙しています。

歩兵部隊支援(偵察、検問、ルートクリアンス)
爆弾処理
危険物処理
検問
初動対応(警察など)
工兵支援

Packbot

Packbot2_2

(パックボットは任務により多種多様なアタッチメントが装着可能。写真はメーカーカタログ(PDF、英語)より)

パックボット510は付属の全天候型ラップトップパソコンと付属のゲーム機用の様なコントローラー二台で操縦されます。ラップトップパソコンの画面は下の様なものです。Pc_monitor

(画像はiRobot社公式YouTubeアカウント動画より抜粋。右下の日本語注釈は筆者にて加筆)
 このロボットの姿勢のリアルタイム表示ですが、この動画によりますと様々なアタッチメントを着脱する度にリアルタイムで変更が表示されます。 そしてアタッチメントに関して補則しますと、将来的には機銃やグレネードランチャーも装着する構想もあるとの事です(最初の動画のCNN報道部分の3分45秒を参照のこと)。もしそれが実現しますと、以前の記事「福島原発不審者侵入事件と中国機の海自護衛艦接近に思うことで問題提起しました有害物質により高度に汚染された区域での警備も実現可能となるかもしれません。距離にもよりますがオペレーターはシェルターやNBC防護対応の装甲車からロボットを運用し、周囲警戒に当たるという運用は可能かもしれません。実際に武装したロボットは実現化されており、Foster-Miller社のSWORDSはその具体例です。Swords (写真は英語版Wikipediaより)
 今回の東日本大震災は日本の危機管理の在り方を再考する機会となるでしょう。本来は地下鉄サリン事件を経験した日本はこういったロボット分野の研究を進めておくべきでした。しかし実際は米国製のロボットの供与を受けることとなりました。今回の様な有害物質が外部に流出する事故やNBCテロに備えて、ロボットの導入は前向きに検討するべきではないでしょうか。
参考資料:iRobot社ホームページ地上用ロボット一覧

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コメント

阪大荒田名誉教授の「常温個体核融合」実用化を支援しよう!

http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion/aratasensei.html

放射能も放射線も出ないクリーンエネルギーである常温固体核融合が研究されてます。

自分はこれを応援したい。原発は危険だし最終的には全廃する方がいい。

因みに原発の管理会社は全てイスラエルなんだとか。


原発利権派が原発を無くされたくないんで電力使用量だとかを割り増ししているらしいです。原発が無くても電力は足りていると計算する人もいます。アメリカ支配層が日本弱体化の為に電力関係で日本経済を停滞させたいという思惑もあるそうです。

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このたびの東日本大震災で被災された方々、そのご家族、ご関係者のみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。 震災後、福島第1原発の放射能漏れ事故の影響で消費者が水道水を敬遠し、ペットボトルなどのミネラルウォーターなどの飲料水を買いだめする傾向がみられています。 安全な暮らしに役立つ生活術などをまとめてみました。... [続きを読む]

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