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2011年6月19日 (日)

V-22の安全性実績と騒音数値データから普天間基地配備反対論を検証する

  V22_osprey_tiltrotor_aircraft_2

(上記写真はWikipediaよりV-22 著作権はPublic Domain)
NHKの2011年6月18日(土)11時56分の報道によりますと、米国海兵隊が来年と再来年の10月にそれぞれ12機ずつの予定で、計24機のV-22オスプレイを普天間基地に配備することを明らかにしました。上記NHK報道以外でもこの1~2週間で米国海兵隊による沖縄県へのV-22配備の動きが本格的に始動し始めた旨の報道が散見されました。

オスプレー来年後半沖縄配備=普天間飛行場、事前通知準備-米国防総省(2011年06月07日09:27 時事通信)

 この米側の動きに対し、主に県や市からは安全性や騒音の観点から懸念を表明する意見も見られます。

それではこのV-22とはどの様な機体なのでしょうか。最大の特徴はローターの角度を垂直にしてヘリコプターの様に垂直に離陸し、その後はローターを水平にして通常のターボプロップ機として飛行が可能なことです。ここにYoutubeのV-22垂直飛行の動画があります。

そしてこれがV-22の飛行の様子を撮影しましたYoutube動画です。機動性も非常に高いことが分かります。

まず基礎的なデータを確認する必要がありますので、メーカーであるボーイング社のホームページで仕様を確認しました(V-22製造元はベル ヘリコプター社とボーイング社)。ボーイング社のV-22に関する説明書(PDF)によりますと仕様は下記の通りです。
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推力: ロールスロイス社製AE1107C×2基, それぞれ6,150 shp (4,586 kW)
長さ: 機体: 57.3 ft. (17.48.20 m); 折りたたみ時: 63.0 ft. (19.20 m)
ローター回転時幅: 84.6 ft. (25.78 m); 折りたたみ時: 18.4 ft. (5.61 m)
高さ: ナセル垂直時: 22.1 ft. (6.73 m); 垂直尾翼: 17.9 ft. (5.46 m)
ローター直径: 38.1 ft (11.6 m)
垂直離陸最大総重量: 52,600 lbs. (23,859 kg)
最大巡航速度: 275 kts (443 km/h) SL
作戦行動半径: 430 nm (796 km) - MV-22 24名の兵士搭乗, ランプに武装装備, SL STD, ロイター飛行時間 15分
コクピット - 乗員: MV 2名 / CV 3名

The Osprey can carry 24 combat troops, or up to 20,000 pounds of internal cargo or 15,000 pounds of external cargo, at twice the speed of a helicopter. It features a cross-coupled drive system so either engine can power the rotors if one engine fails.
オスプレイは24名の戦闘員か、20,000ポンドの貨物か、又は機外に15,000ポンドの貨物を搭載しつつヘリコプターの二倍の速度で飛行が可能である。交差結合ドライブシステムを有しており、一つのエンジンに不具合が発生してももう片方のエンジンがローターに動力を供給可能である。

In Feb. 2011, the worldwide operational Osprey fleet surpassed 100,000 total program flight hours during an MV-22 combat mission in Afghanistan.
2011年02月には世界各国で実戦配備されたオスプレイ飛行隊はアフガニスタンンでの戦闘作戦中にMV-22が100,000飛行時間を上回った。
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寸法に関しましては下記の画像も参照願います(画像はWikipediaより。著作権はPublic Domain クリックで拡大)。

V22_drawing_2

最大作戦行動半径に関しましては約370nm(685km)とする分析も一部にはあります。)
この100,000飛行時間達成の事実は2011年03月02日のボーイング社プレスリリースでも発表されています。そのプレスリリースには下記の様に記述されています。
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According to Naval Safety Center records, the MV-22 has had the lowest Class A mishap rate of any rotorcraft in the Marine Corps during the past decade. The aircraft’s reduced susceptibility, lower vulnerability and advanced crashworthiness have made it the most survivable military rotorcraft ever introduced.
米海軍安全センターの記録によると、MV-22は海兵隊に於いて過去10年で回転翼機の中では最も低いAクラス事故発生率であった。この機体の低減された感受性、低められた脆弱性、高度な耐衝撃性は導入された軍用回転翼機の中で最も生存性の高いものにした。

“At 100,000 flight hours, safety, survivability and mission efficiency have become hallmarks of the operational fleet,” said Mitch Snyder, deputy program director for the Bell Boeing V-22 Program.
「100,000の飛行時間達成で安全性、生存性、そして作戦効率性はこの作戦航空隊の特徴とした」とBell Boeing V-22計画のMitch Snyderプログラム副部長は述べた。
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 参考までにですが、Aクラス事故とは$1,000,000以上の損害額で且つ/又は航空機の全損を含み/又は死亡事故と/又は生涯の完全な後遺症が残る事故を指します。確かにV-22は開発中に二回、低率初期生産段階で二回大事故が発生しています。しかしこれらはあくまで開発中及び低率初期生産段階での事故であって、事故の度に対策と改良が加えられ、現段階では上記の様に性能が安定していることに着目する必要があります。航空機は開発段階や配備されたばかりの時点に於きましては、様々な不具合が発生することはしばしばあることなのです。その中でもオスプレイは事故率が低いことはCH-46と比較しましても数値上データでも裏付けられています。2011年6月15日01時02分の読売新聞報道によりますと「飛行10万時間当たりの損害額200万ドル超の事故数で比較すると、普天間に現在配備されているCH46中型輸送ヘリが1・37なのに対し、オスプレイ(02年5月の飛行試験再開以降)は1・28。海兵隊全体の平均の2・46も下回っているという。また、海兵隊のオスプレイは飛行試験再開からこれまでの7万時間以上の飛行で、死亡事故はないとした。」となっています。

 騒音に関しましても米国海軍省が2009年10月に発行した環境影響報告書Volume 2 - Chapters 6-12(PDF)の第87頁では下記の通りです。CH-46Eと比較しましても全般的に騒音は低減されています(クリックにて拡大)。Comparison_of_ch46e_and_mv22_sound_

(尚、上記以外の2009年度に発行されましたMV-22に関します環境影響報告書はこちらで見る事が出来ます。)
これらの数値から判断しましても、CH-46と比較しましても安全性は高まり騒音も低減するのですから、MV-22普天間基地配備に対して安全性や騒音の観点から反対するのは拙論であると言わざるを得ません。

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コメント

反対している人間は実際のデータなんてどうでも良いのでしょう。

とにかく新装備や新兵器に反対!なんでしょうね。
地元の人間なら、少しでも安全になればマシって考えるでしょうけど、県外からきて騒いでいるんじゃ安全はカンケイないでしょうしね。

安全性から見たら、反対できないのに、反対するのでは、反対のための反対!なのが丸わかりじゃありませんか。
もう少しアタマの良い反対をして欲しいもんですね。

みやとん氏
コメントが二重投稿となっていましたので、一件削除させて頂きました。今回の場合は県知事や市長も反対していますので、「県外からきて騒いでいる」人ばかりではありません。どうしても研究開発段階での事故で悪いイメージが先行してしまった嫌いもあるのでしょう。しかし過去の失敗ばかりではなく、現行の状況も見て欲しいというのが今回のこの記事の趣旨ではあります。

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