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2011年11月13日 (日)

豪州ダーウィンに米国海兵隊駐留へ

Hires_111025frg14710172c(上の画像は2011年10月25日に開催された日本国防衛省に於けるレオン E パネッタ米国防長官と一川保夫 日本国防衛大臣の共同記者会見の写真 Jacob N. Bailey米国空軍三等曹長撮影 クリックで画像拡大 国防総省のPrivacy Policyにより配布自由"Information presented on this website is considered public information and may be distributed or copied unless otherwise specified. ")

 2011年10月25日(月)に開催されました一川防衛大臣とパネッタ米国防長官での会談で、パネッタ国防長官は「米国防予算をめぐる厳しい情勢にもかかわらず、米国はアジア太平洋地域におけるプレゼンスを維持し、更に強化していく」旨の発言があり、また「両閣僚は、日米サイバー戦略政策協議の意義を改めて確認するとともに、防衛当局間の緊密な情報共有等を通じて、サイバー空間をめぐる様々な課題に一層協力して取り組むことで認識が一致」しました。それは防衛省の公式ホームページでも確認出来ます。

「日米防衛相会談の概要」(平成23年10月25日)

 そしてオーストラリアでも類似の動向(同盟強化とサイバー戦への対応)があることが各報道で今までも報じられていました。

「米豪、サイバー攻撃に共同対処 安保条約の対象に」(2011年9月15日 12:11 西日本新聞)Scr_110915frg147282a

(上の写真は2011年09月15日にサンフランシスコで開催された米豪2+2 Jacob N. Bailey米国空軍三等曹長撮影 クリックで画像拡大 国防総省のPrivacy Policyにより配布自由"Information presented on this website is considered public information and may be distributed or copied unless otherwise specified. ")

そしてオーストラリアに関して新たな具体的な動きが表面化しました。それはDefense Newsの2011年11月10日 19:38"U.S. Marines to Be Based in Darwin: Report"(米海兵隊がダーウィンに駐留へ:報道)です。以下に一部抜粋と翻訳を行います。
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U.S. President Barack Obama will use a visit to Australia next week to announce that America will begin stationing Marines at a base in Darwin, reports said on Nov. 11.
11月11日の報道によるとバラク オバマ米国大統領は来週のオーストラリア訪問でダーウィン基地に米国海兵隊の駐留を表明する。

In a front page exclusive, the Sydney Morning Herald said the new permanent military presence was a sign of heightened concern about the rise of China.
一面の独占報道で、Sydney Morning Herald紙は新たな恒久的な軍事プレゼンスは、勢いを増しつつある中国に対する高まった懸念の表明であると述べた。

The U.S. will not be building a new base in Darwin, but instead will use the existing Robertson Barracks near the city.
米国はダーウィンで新たに基地を建設するのではなく、代わりに都市近郊にある現存のロバートソン兵舎を使用するであろう。

(引用、翻訳終了)
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Darwinはオーストラリアの北部にあります都市です。
(下の画像はGoogle MapよりDarwinの位置

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Robertson BarracksはDarwinから東に位置しています。
(下の画像はGoogle MapよりRobertson Barracksの位置

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(この下はGoogle MapよりRobertson Barracksの衛星写真

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Robertson BarracksはWikipedia英語版によりますとオーストラリア陸軍の第一旅団と第一航空連隊の拠点である模様です。第一旅団に関します英語版Wikipediaの記事によりますとこの十年では東ティモール、イラク、アフガニスタンにも展開した機甲部隊である旨が記載されています。
(下の写真はWikipedia英語版より第一旅団。著作権はPublic Domain クリックで写真拡大)Tandem_thurst_01第一航空連隊に関します英語版Wikipedaの記事によりますと、固定翼機と回転翼機の混成であり、ティーガー攻撃ヘリが配備されているとの事です。またカリスマブロガーのJSF氏はDarwinに関しtwitterにてこの様に述べています(画像はクリックで拡大)。Jsf20111112 前述のDefense News報道の元記事Sydney Morning Herald紙の2011年11月11日(金)の記事"US Marine base for Darwin"です。その記事には下記の様にあります。以下はその一部抜粋と翻訳です。
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He is scheduled to make the announcement with the Prime Minister, Julia Gillard, when they visit Darwin next Thursday during Mr Obama's first visit to Australia as president. The 26-hour visit will mark the 60th anniversary of the ANZUS alliance.
両首脳が来週木曜日(11月17日)にダーウィンを訪問した時に、オバマ大統領としては初のオーストラリア訪問で、彼(オバマ大統領)はジュリア ギラード首相と共に表明する予定である。26時間の訪問はANZUS同盟の60周年を記念するものとなるであろう。

Two-thirds of all US Marines are based in the Pacific, with big concentrations at US bases on Okinawa Island in Japan and Guam
全ての海兵隊員のうちの2/3が太平洋に駐留しており、沖縄とグアムの米軍基地に大半が集中している。

Mr Obama and Ms Gillard are not expected to argue that China is a factor in the decision. ''This is a strong gesture that even in the face of budget constraints, the US reaction to the winding down of the wars in Iraq and Afghanistan deployment is not to go home but to pivot'' into the Asia-Pacific, according to the former deputy secretary of state in the Obama administration, Jim Steinberg.
オバマ大統領もギラード首相の両首脳共に決定は中国が念頭にあると主張はしないと予想される。オバマ政権で国務副長官を務めたJim Steinberg氏によると「財政難に直面していても、イラクとアフガニスタンに於ける戦争の展開の終焉は帰国ではなくアジア太平洋地域への転換である」とした。

(引用、翻訳終了)
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このSydney Morning Heraldの報道に対するギラード首相の反応も報道されています。これは同じくSydney Morning Herald紙によるもので2011年11月12日13:08の記事"Gillard won’t confirm US troop reports"(ギラード氏は米軍に関する報道に明言を避ける)です。
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"We will have a wide set of discussions when President Obama comes to Australia"
「オバマ大統領のオーストラリア訪問の際に、我々は様々な議論をする」

On any specifics of what I may announce with President Obama when he’s in Australia, we’ll leave that to when we’re in Australia.
「オバマ大統領がオーストラリア滞在中に共に何を表明するかの如何なる詳細も、我々がオーストラリアに居る時まで表明しない」

Asked how the Chinese might react to such an announcement, Ms Gillard said, "We’ve been an ally of the US for 60 years. We’ve been friends for a lot longer.""It’s  not going to surprise anybody in China that Australia is an ally of the United  States."

中国がどの様に反応するかに関しての質問に対し、ギラード氏は「我々は60年間に亘り米国の同盟国であった。我々は更に長く友人であった。」「オーストラリアが米国の同盟国であることに中国の誰も驚かないであろう」

(引用、翻訳終了)
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この記事を読みましても判りますが、ギラード首相は米軍基地をダーウィンに設営する計画があるとの報道を否定していません。それどころか、米国の同盟国であることに関して言及し、むしろ認めている様にも見受けられるのです。ギラード首相に関しましては以前に当ブログでも記事を執筆したことがありました。

「豪首相が日本との安保関係強化を希望」2011年4月25日 (月)

(下の写真はWikipedia英語版よりジュリア ギラード首相(右) クリックで拡大 撮影者はISAF本部)800pxjulia_gillard_with_gen_david_h また前述の通りにサイバー戦争でも米国とオーストラリアは関係を強化していく予定です。それは政府レベルだけではなく、民間レベルでも促進されています。それに関しては興味深い記事がやはりDefense Newsに掲載されており"Lockheed Martin Unveils Australian Cyber Lab"(Lockheed Martin社がオーストラリアのサイバー研究所を公開)2011年11月10日12:19PMです。

 因みに現在TPPが各方面で大きく議論されていますが、オーストラリアも加盟交渉参加国です。日本のTPP参加問題に関する賛否は私の専門外であり、従いまして私には判りません。しかしその一方で、TPPが経済版中国包囲網的な性格をやや帯びているのではないかとの一部指摘が散見されます。
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日本経済新聞2011年11月12日(土)記事「中国、警戒感強める」
中国側から見れば「日本は米国の陣営に入る道を選んだ」と映る。
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物事の進展によっては日豪関係は極めて重要な関係となるかもしれません。

2011年11月13日(土)11:35AM追記:Marine Corps Times 2011年11月11日(金)"Marines to be based in Australia, report says"(「海兵隊がオーストラリア駐留へ」)
The U.S. will base 500 to 1,000 Marines in Australia as part of an expanded partnership between the two countries, according to media reports.
報道によると、二国間のパートナーシップの強化の一環として米国は500人から1000人の海兵隊をオーストラリアに駐留させる。

2011年11月17日(木)12:25追記:Defense News 2011年11月16日(水)13:03"U.S. to Base Marines in Australia: Obama, Gillard"(「米国海兵隊がオーストラリア駐留へ:オバマ大統領とギラード首相」)
The United States will deploy up to 2,500 Marines to northern Australia
米国は2500人規模の海兵隊をオーストラリア北部に展開させる。
The first deployment of around 250 U.S. Marines will be sent to the city of Darwin in Australia's Northern Territory in mid-2012, kicking off a rotating six-month presence of as many as 2,500 U.S. troops Down Under.
手始めに250人の米国海兵隊が2012年半ばにオーストラリア北部領土のダーウィンに派遣され、6ヶ月毎のローテーションで2500人もの米国海兵隊のプレゼンスの開始となる。The leaders also agreed to enhance cooperation between their air forces that will result in increased rotations of U.S. aircraft through northern Australia, which is closer to Asia than it is to Sydney and Melbourne.
両首脳は両国空軍の協力を拡大する事も同意し、シドニーやメルボルンよりもアジアに近いオーストラリア北部の米空軍航空機のローテーションが増加するであろう。

2011年11月20日(日)追記:Air Force Times 2011年11月16日(水)記事"Australia agreement expands USAF role there"(オーストラリア同意が米空軍の地域での役割を拡張)

Australian media is reporting that plans call for B-52 bombers, F/A-18 attack aircraft, C-17 transports and aerial refueling tankers to operate out of the Australian air force facility at Tindal, about 200 miles southeast of Darwin.

B-52爆撃機、F/A-18攻撃機、C-17輸送機、そして給油機がDarwinから南東約200マイルのTindalにあるオーストラリア空軍施設から運用されることを計画で必須とされているとオーストラリアのメディアは報道している。

(下二枚の画像はGoogle Mapよりティンダルの位置と同空軍基地/空港の衛星写真)


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コメント

ダーウィンの空港はオーストラリア空軍の基地でもあり、戦闘機も配備されていますからね。色々な面で最適かと思います。

キンタ氏
http://en.wikipedia.org/wiki/RAAF_Base_Darwin
太平洋戦争中は日本軍の爆撃も受けていますね。
最前線基地に相応しく、JSF氏によりますと頑丈そうなバンカーもGoogle Earthにて確認が出来るそうです。

 私としては、この情報は“日本にとっては”あまり喜ばしいものとはいえないように思います。なぜなら、以下の記事の内容を裏付けているような気がするからです。

 【野口裕之の安全保障読本】在日米軍削減で存在感増す「豪州」
 (MSN産経ニュース 2011.9.23 23.40配信)

下手をすると、これも民主党政権の失策の1つとなるのでしょうか?

Mr.トリデ氏
こんにちは。
米軍が豪州に駐留するのが事実であれば、それはSydney Morning Herald紙のUS Marine base for Darwinによりますと下記の要因によるものとの事です。

it's about the increased vulnerability of US forces in Japan and Guam to the new generation of Chinese missiles,
それは中国の新世代ミサイルに対する日本とグアムの米軍の脆弱性が増した為である。
their capacity to destabilise maritime trade routes.
海洋貿易ルートを不安定化させる彼等(中国)の能力
''They want to be able to fly helicopters, drop out of planes and shoot at things, and you can't do that in crowded Okinawa,''
彼ら(米国海兵隊)はヘリコプターを飛行させ、空挺訓練や射撃訓練を実施出来るようにしたいが、沖縄では狭すぎで出来ない

JSF氏はダーウィンを中国側が攻撃するには射程5000Km以上のIRBMかICBMが必要とtwitterにて述べ、図をリンクしています。
http://twtr.jp/user/obiekt_JP/status/135289863309234176
http://t.co/z9K5NJNJ
産経新聞はやや思想的な部分で、何でも民主批判に結びつける嫌いがあるので個人的にはどうかと思います。

確かに、ダーウィン国際空港には、戦闘機用のシェルターが12基(スクランブル用の2基は1基で2機収容だと)確認できます。シェルターの配置の仕方としては理想だなと思います。対インドネシア用の空軍基地ですからね。

キンタ氏
記事を改訂しました。どうやら海兵隊だけではなく、両国空軍の協力も拡大する模様です。「北部」とのことですので、ダーウィン国際空港にも米空軍の航空機が頻繁に訪問する事になるのでしょうか。

沖縄ではミサイルが危ないから避難した?つまり中国の接近拒否にやられつつあるということではないでしょうか?

はるばる氏
予算削減の影響と相まって今後の米軍の再編に若干の変更があるかもしれません。しかし日米両政府の現行案に沿って今後の沖縄の海兵隊の再編が行われるのは規定路線です。
またイラクやアフガニスタンに展開していた海兵隊の一部がアジア地域に振り分けられることとなると思います。
またこういった分析もあります。
「アメリカの対中エア・シーバトル空軍拠点は嘉手納しかない」
http://kuon-amata.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-cfef.html

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