フォト

twitter

無料ブログはココログ
2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

今日の時事英語

  • 今日の時事英語

« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »

2012年7月

2012年7月27日 (金)

第五世代戦闘機の運用

120413fbz728001

(上の画像は米空軍公式サイトよりF-35 著作権はPublic Domain クリックで拡大)
各報道でご存知の通り、防衛省はF-35Aを一機当りの価格102億円で米側と契約を締結しました。

航空自衛隊の次期戦闘機F-35Aに係る引合受諾書署名について 平成24年6月29日 防衛省

F-35A 4機(初度部品を含む)の取得経費          約409億円
1機当たりの価格 約102億円
(初度部品抜きの本体価格(FAC:Fly Away Cost)約96億円)
シミュレーターの取得経費等 約191億円
合計 約600億円

 今後の課題は運用、パイロットの育成、FACO(最終工程工場)の国内建設になります。運用やパイロット育成に関してですが、日本にF-35Aが実際に納入された際に、整備やパイロットの育成に当たり悲観視する必要のない側面と、それとは逆に今後の課題となり得る項目を示唆する記事がFlightglobalに2件掲載されています。これらの記事自体は日本とは直接は関係がなく、米軍に於けるF-35パイロット育成に関する記事です。内容も具体的ではなく、非常に抽象的に報道されています。しかし参考とすることは出来るでしょう。

 一件目の記事は2012年07月18日12:25 掲載の"First Air National Guard pilot starts transition to F-35 (最初の州空軍パイロットがF-35への移行を開始)"で、特に興味深い点を下記に抜粋し翻訳します。

-------------------------------------------------------------------
Spohn adds that the F-35 is a joy to fly. "The aircraft flies just like the simulator, which is a good thing," he says.
Spohn(少佐)はF-35で飛行するのが楽しいと付け加えた。「機体はシミュレーターと同様に飛行しており、良いことである」と彼は述べる。

The jet's subsonic acceleration is excellent.
機体の亜音速に於ける加速が素晴しい。

"I think it compares very favourably to the F-15C," Spohn says. "I would say the acceleration in a straight line is absolutely comparable to the F-15C equipped with [Pratt & Whitney F100]-220 engines that aircraft is a pretty spy performer, if you will, and it compared very well with that."
「私はF-15Cと良く似ているように感じる。」とSpohn(少佐)は言う。直線ラインでの加速はPratt & Whitney F100-220を搭載したF-15Cと完全に匹敵するものであり、あの機体は言うならばかなりの偵察機であり、それとこの機体は同等である。

Meanwhile, ground crews are also finding the F-35 easy to work with compared to older machines, says Master Sgt Brian Rowlands. "It is a lot simpler than the F-15C, which is what I came off of."
その一方で地上の整備員は古い機体と比較してF-35が作業しやすいと感じているとBrian Rowlands曹長は述べる。「私が以前に担当していたF-15Cよりも非常にシンプルである 」

(引用及び翻訳終了)
-------------------------------------------------------------------
 これらがごく一部の関係者の個人的な所感であることを考慮するとしましても、非常に意外であると言わざるを得ません。特にF-15Cと比較しましても整備が容易に感じるとの感想は驚愕に値します。

 また我が国に於ける昨年度の次期戦闘機選定の際にF/A-18Fとユーロファイターには体験搭乗したのに対しF-35に実際に搭乗をせずに選定した事に関する批判もありましたが、もしこのFlightglobalの記事にある通りに機体が「シミュレーターと同様に飛行」するのであれば、この懸念は杞憂であったことを意味するのかもしれません。

060124f2034c002

(上の写真は米空軍公式サイトよりF-35シミュレーター 著作権はPublic Domain クリックで拡大)

 その一方で課題となることは何でしょう。もう一件の記事は2012年07月20日付けの記事"USMC hopes to leverage USAF’s F-22 experience when deploying F-35B(米海兵隊がF-35B配備に際し、米空軍のF-22経験の活用を望む)"です。下記にその記事の一部抜粋と翻訳を行います。
-------------------------------------------------------------------
The USMC, having anticipated that the transition to the fifth-generation F-35B could be difficult, asked the USAF to allow one of its aviators to experience the Raptor's transition training, operational testing and tactics development pipelines.
第五世代であるF-35Bへの移行が困難となり得ることを予期した海兵隊は、飛行士のうち一人にラプターの転換訓練、作戦試験、戦術開発パイプラインを経験することを米空軍に許可するように要請した。

"Because fifth-generation essentially changes everything, we wanted to expose one of our best aviators to the clear operational edge the F-22 has over all legacy strike fighters."
「第五世代は実質的に全てを変えるので、全ての従来型戦闘機に対してF-22が有する明白な作戦優位性に我々は最も優秀な飛行士に触れさせたかった」

The most obvious similarities are that both aircraft incorporate sensor fusion, where data from multiple different systems such as the radar, electronic warfare systems, infrared cameras and data-link are correlated and displayed to the pilot as a single, easy to understand picture. By contrast, in fourth-generation fighters like the Lockheed F-16 or Boeing F/A-18, both of which Berke has previously flown, sensor data must be fused inside the pilot's brain. "That concept was pioneered by the F-22," Berke says. "The concept of how that fusion-information is presented to the pilot is very similar between the two aircraft."
両機種(F-22及びF-35)に組み込まれた最も明らかな共通点はセンサーフュージョンであり、それはレーダー、電子戦システム、赤外線カメラ、データリンク等の複数の異なったシステムからのデータが関連付けられ一つの理解が容易な画像としてパイロットに表示されることである。それとは逆に、Berke(海兵隊中佐)が以前に操縦した経験のあるLockheed F-16ないしはボーイングF/A-18の様な第四世代戦闘機は、センサーデータがパイロットの脳内で纏められなくてはならない。「あの概念はF-22により開拓された」とBerke(海兵隊中佐)は言う。「あのフュージョン情報が如何にパイロットに表示されるかの概念は二機種の間で酷似している」

Perhaps the biggest change from the fourth to the fifth-generation fighters is the change in mentality that accompanies the transition. Pilots have to think in an entirely different way in the two fifth-generation machines. "The concept of becoming a fifth-gen aviator applies to both the F-22 and F-35 equally," Berke says. "That's a difficult transition. It takes a little bit of time to get used to that."
恐らく第四から第五世代戦闘機への変更で最も大きな変化は転換を伴う心理である。パイロットは二機種の第五世代機では完全に異なった思考をしなくてはならない。「第五世代操縦士となる概念はF-22とF-35の両機種で等しく適用される」とBerke(海兵隊中佐)は述べる。「これは困難な転換だ。それに慣れるにはやや時間が掛かる。」

"Unlike most other aircraft, the F-22 and F-35 have to prepare a pilot to fly solo on day one," Berke says. "The F-22 has been doing that for quite some time and we've leveraged a lot of that experience."
「その他の殆どの機体と異なり、F-22とF-35では第一日目からパイロット単独で飛行の準備をしなくてはならない」とBerke(海兵隊中佐)は言う。「F-22ではそれを長く実施しており、その経験を我々は活用してきた」

(引用及び翻訳終了)
-------------------------------------------------------------------120302fbz728001

(上の写真は米空軍公式サイトよりF-22 著作権はPublic Domain クリックで拡大) 

 この記事では具体論が全く書かれていません。しかしこの記事が示唆していますのは、従来機とは操縦や操作が第五世代機では根本的に異なっており、それなりの訓練と準備が必要となるということです。またこの記事に言及があります通り複座機がない為に、従来の教育過程とは全く異なった体制を構築する必要も生じてくるでしょう。

 因みにこの記事で言及がありましたF-22ですが、原因不明の低酸素症状をパイロットに引き起こす不具合が多数発生しており、飛行に制限が設けられていましたが、多くの方々が報道等でご存知の通り原因が特定され、国防総省が飛行制限を徐々に解除する模様です。また具体的な日程はまだ分かりませんが、恒例の嘉手納基地暫定配備を再開する方針も明らかになりました。その旨は国防総省の公式声明でも確認することが出来ます。

現地時間2012年07月24日 Panetta Lifts F-22 Raptor Flight Restrictions (パネッタ国防長官がF-22ラプター飛行制限を解除)

下記に一部内容を抜粋し翻訳します。
-------------------------------------------------------------------

Defense Secretary Leon E. Panetta is satisfied the Air Force has identified the cause of hypoxia-like symptoms 12 F-22 pilots suffered, and restrictions he placed on use of the fifth-generation fighter will be lifted gradually.
レオン E.パネッタ国防長官は空軍が12人のF-22パイロットが苦しんだ低酸素症に類似した症状の原因を特定したことに納得をし、第五世代戦闘機使用に関して彼が設定した制限は徐々に解除されることとなる。

The Air Force has made two changes that appear to have solved the hypoxia problem. The first was to order pilots not to wear the pressure garment vest during high-altitude missions. Pilots use the vest to combat G-forces generated flying a high-performance aircraft. The vest inflates to stop blood from pooling, which would cause pilots to black out during high-speed turns.
空軍は低酸素症問題を解決したかに見える二つの変更を行った。第一に高高度任務では耐圧ベストを装着しない様に命令することであった。パイロットは高性能機体で飛行することにより発生するGに対処するのにベストを着用する。ベストは膨らんだ際に血の流れを妨げ、高速での旋回の際にパイロットが失神する原因となる。

The Air Force found that a faulty valve “caused the vest to inflate and remain inflated under conditions where it was not designed to inflate, thereby causing breathing problems for some pilots,” Little said. “The garment has been suspended from flight since June.”
「膨らませない設計の時に欠陥バルブがベストを膨らませ、そして膨らませ続けることによりパイロットの一部に呼吸の問題を発生させる事を空軍は発見した。」とLittle報道官は述べた。着衣は6月より飛行中に使用禁止となった。

Second, the Air Force removed a canister filter from the oxygen delivery system, and that has increased the volume of air flowing to pilots. The service also is looking at improving the oxygen delivery hose and its connections.
第二に空軍は酸素供給システムから吸収缶フィルターを取り外し、それがパイロットへの空気の流量の増加に繋がった。空軍は酸素供給ホースと継ぎ手を改善することも検討している。

“Secretary Panetta has authorized deployment of a squadron of F-22 aircraft to Kadena Air Base, Japan,” Little said. “The aircraft will fly to Japan under altitude restrictions using the northern Pacific transit route.” Following completion of the flight to Japan, the Air Force likely will approve most long-duration flights, officials said.
「パネッタ国防長官はF-22一個飛行隊の嘉手納基地への配備を許可した。」とLittle報道官は述べた。「機体は北太平洋航路ルートを使い、高度制限の下で日本に飛行する。」日本への飛行後に、空軍は殆どの長時間飛行を許可するであろうと国防総省関係者は述べた。

(引用及び翻訳終了)
-------------------------------------------------------------------
 航空ファンとしてはF-22の嘉手納基地へのローテーションは嬉しいニュースではあります。抑止力としましても大きな意味合いがあるでしょう。

2012年07月28日10:10AM追記:「F22配備は12機6カ月 あすにも嘉手納に」(2012年7月27日 09時48分 沖縄タイムス)

この動画はYouTubeに投稿されたF-22のコブラ機動)

近隣諸国は第五世代戦闘機の開発を急いでいます。日本も早急に運用体制を確立する必要があると言えるでしょう。

この動画は中国の新型ステルス機J-21(F60) です。この機体の詳細は、実際にステルス機であるかどうかを含め不明である為に論評が出来ません。しかし中国側は意図的に情報を公開している様子があり、そしてこれがステルス機であったとしますと中国のステルス戦闘機も二機種体制となりつつある事を意味します。)

2012年7月14日 (土)

豪が日本の「そうりゅう」をベースに新型潜水艦の開発を希望


(上の動画はモフィット退役豪海軍大将によるコメント)

「豪新型潜水艦、日本と協力か:三菱重・川重のそうりゅう型導入」との興味深い記事が2012年7月10日(火)のNNAニュースに掲載されました。

 NNAとは同社の公式ホームページの会社概要によりますと「東京、北九州、香港、台湾、上海、北京、広州、大連、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンに現地法人ないし現地事務所を設置。さらに韓国、オーストラリア、英国の会社と提携して、各地の経済ビジネス情報を日本語で提供している。」となっており、「有料サービスを利用する会員企業数は約7,000社(2012年4月) 」であり、代表取締役社長は佐井郁文氏、資本金が2億5,000万円、従業員数はグループ会社全体で162人です。 共同通信が同社に出資をしています。

 この記事によりますと「豪海軍が進めているコリンズ級潜水艦に代わる次世代潜水艦の導入計画(2009年に発表した国防白書で水中排水量が4,000トンを超える大型潜水艦12隻を20年代の終わりまでに導入する必要があると指摘)」に関連し、豪の関係者が海上自衛隊の「そうりゅう」型潜水艦の技術に注目しているとのことです。6月6日~13日に豪州を訪問した杉本海上幕僚長と導入計画の代表を務めるモフィット退役豪海軍大将が「そうりゅう」型潜水艦に搭載されている技術について意見交換を行った旨と、「性能面で、海上自衛隊が配備している潜水艦に強い関心がある。日本との協力による新型潜水艦の導入はオプションの一つだ」とのモフィット退役豪海軍大将のコメントを2012年07月09日付のシドニー・モーニング・ヘラルド紙が報じたと同記事はしています。またNNA社によるこの報道は「日本を訪れていた豪州のカー外相は9日、玄葉外相と会談し、2国間安全保障分野に関する協力関係を確認したもようだ」と締め括っていました。

杉本正彦海上幕僚長の6月6日(水)~13日(水)の豪州出張の事実は海上自衛隊の公式プレスリリースにて確認できます。

幕僚長のご挨拶

 出張の内容に関しましては「アジア・太平洋地域の情勢、海洋安全保障に関する取り組み、今後の防衛協力等について、幅広く意見交換を実施しました」となっており、具体的な内容は書かれていません。

 また記事で触れられていました日豪外相会談も外務省の公式プレスリリースに掲載されていますが、やはり内容が抽象的でした。

日豪外相会談 平成24年7月9日

 そして記事では豪国防省が2009年に発表した国防白書とあります。それは豪国防省の公式ホームページでPDFにてダウンロード可能です。

The 2009 Defence White Paper

 この白書には下記の記述があります。

-------------------------------------------------------------------
The Government intends to replace and expand the current fleet of six Collins class with a more capable class of submarine,(略 同白書13頁)
政府は現行の6隻のコリンズ級の艦隊をより能力の高い船級の潜水艦で代替し拡張する予定である。

The Government will double the size of the submarine force (12 more capable boats to replace the current fleet of six Collins class submarines),(略 同白書64頁)
政府は潜水艦隊の規模を倍増する(現行の6隻のコリンズ級潜水艦の艦隊をより能力の高い12隻の潜水艦で置き換える)

The Future Submarine will have greater range, longer endurance on patrol, and expanded capabilities compared to the current Collins class submarine. It will also be equipped with very secure real-time communications and be able to carry different mission payloads such as uninhabited underwater vehicles.(同白書70頁)
現行のコリンズ級潜水艦と比較し、将来潜水艦はより航続距離が長く、哨戒に於けるより長い持続性、高い能力を有するものとなる。将来潜水艦は安全なリアルタイム通信と無人潜水艇の様な異なった作戦ペイロード運搬可能ともなるであろう。

The Future Submarine will be capable of a range of tasks such as anti-ship and anti-submarine warfare; strategic strike; mine detection and mine-laying operations; intelligence collection; supporting special forces (including infiltration and exfiltration missions); and gathering battlespace data in support of operations.(同白書70頁)
将来潜水艦は対艦、対潜水艦、戦略攻撃;機雷探知、機雷敷設作戦;情報収集;特殊部隊支援(侵入と脱出作戦);作戦支援で戦場データ収集等の任務を遂行することが可能となる。

They require low signatures across all spectrums, including at higher speeds. The Government has ruled out nuclear propulsion for these submarines.(同白書70頁)
将来潜水艦は全ての側面で低い音響を要する;高速であってもである。政府はこれらの潜水艦を原子力とすることを否定した。

For this project to succeed, we need to engage with a number of overseas partners during the design and development phase. In particular, the Government intends to continue the very close level of Australia-US collaboration in undersea warfare capability.(同白書71頁)
この計画が成功する為に、設計及び開発段階で複数の海外とのパートナーと提携する必要がある。海中での戦闘能力に於ける非常に緊密な豪米協力を政府は特に維持する意思である。

-------------------------------------------------------------------881pxhmas_rankin_2007(下の写真はWikipediaよりコリンズ級潜水艦 著作権はPublic Domain クリックで拡大)
 当ブログの2011年04月25日(月)の記事「豪首相が日本との安保関係強化を希望」にてギラード首相が2011年4月22日に都内の日本記者クラブで会見し、日本国自衛隊と豪州軍の装備や人的協力の推進を提唱した旨が一部報道により報じられた旨を執筆しました。今から考えますと彼女はこのことを言っていたのかもしれません。

 そしてNNA社によるこの記事のソースとなったのは2012年07月09日付けのシドニー・モーニング・ヘラルドの記事"Seventy years after deadly raid, Japanese submarines may partner Australian fleet(致死的な急襲の70年後に、日本の潜水艦がオーストラリア艦隊の提携の可能性)です。その中でNNA社の報道にはなかった情報を下記に抜粋し翻訳します。

-------------------------------------------------------------------
The 4200-tonne Soryu is the only new conventional submarine of the size set out in Canberra's 2009 Defence white paper for a new fleet of 12 submarines to replace the navy's existing Collins class from the late 2020s.
4200トンのそうりゅうは規模面で、2020年度後半より現役のコリンズ級潜水艦を置き換える12隻の新型艦隊を求める豪政府の2009年度国防白書の要求を満たす唯一の通常動力潜水艦である。

As well as having a close alliance with the US similar to Australia's, Japan's navy operated in the same Asia-Pacific environment, which was reflected in its submarine design, he said.
オーストラリアに類似した米国との緊密な同盟関係を有し、日本の海上自衛隊は同じアジア太平洋地域で行動しており、潜水艦の設計にも反映されていると彼(筆者注:モフィット退役豪海軍大将)は述べた。

Until the Soryu became theoretically available, off-the-shelf conventional submarines included only European designs of about 2000 tonnes, much smaller with more limited capabilities than the 4000-tonne future subs envisaged in the white paper.
そうりゅうが理論的に利用可能となるまでは、候補の既成の通常動力型潜水艦は約2000トン級の欧州製のみであり、白書で謳われていた4000トン級将来潜水艦よりも小型で能力が限定的であった。

Japan's Soryu is a late entry to the field, with the advantage of having three boats already in service, and three others being built by shipyards Mitsubishi and Kawasaki.
日本のそうりゅうはこの分野へ遅れての参加となるが、3隻が既に配備されており、三菱と川崎の造船所で更に3隻が建造中という利点がある。

(引用及び翻訳終了)
-------------------------------------------------------------------
このシドニー・モーニング・ヘラルド紙の記事にもありますが、そうりゅう級以外の欧州の候補は豪の要求水準を規模面で満たしません。

スペイン製 S-80級 潜航時排水量2426t

スペイン・フランス製 スコルペヌ型潜水艦 潜航時排水量1800t

ドイツ製 214型 2020t

 ただ勘違いしてはならないのは、オーストラリアが導入を計画している将来潜水艦はあくまでオーストラリアの国産となります。その将来潜水艦を開発する上で参考にする潜水艦を探しており、技術上の提携先を模索しているという主旨です。ですので日本のそうりゅう級が選定されたとしても、そうりゅう級そのものが輸出される訳ではありません。そもそも昨年12月に緩和された武器輸出三原則を以てしても潜水艦の輸出は困難と言えるでしょう。それは下記の様な基準であるからです。

(1)装備品の海外移転は平和構築や人道目的に限定(巡視艇やヘルメット、防弾チョッキなど、人を直接殺傷する可能性が低いものに限定)
この基準ですと潜水艦は平和構築や人道目的に該当しないと言えます。

(2)国際共同開発・生産の対象国は同盟国の米国と北大西洋条約機構(NATO)加盟国などの友好国に限定(戦闘機などの国際共同開発・生産への参加)
これは戦闘機やミサイル防衛などの共同開発が念頭にありますが、「そうりゅう」級は我が国が独自に国産で開発したものと言えますから、そうだとしますと「そうりゅう」級そのものはこの基準に該当しません。しかし潜水艦の一部技術を友好国に提供することは出来ると解釈することは可能でしょう。

 その一方で、潜水艦は国家機密の結集とも言えます。オーストラリアの関係者は「そうりゅう」級に関して前述のシドニー・モーニング・ヘラルド紙の記事で下記の通りに述べています。

"The Japanese submarine is out there, but it's an enigma,"
日本の潜水艦は確かにあるが、エニグマである。

"We know more about Russian submarines."
我々はロシアの潜水艦の方を(日本の「そうりゅう」級よりも)知っている。

 例え同盟国であったとしても、潜水艦の技術を提供するか否かは難しい判断と言えるでしょう。

(下の写真はある日に某所で筆者撮影の海自潜水艦 クリックで拡大)Dscf0282

2012年7月10日 (火)

今年の見てみたい映画

 今回は少し普段とは違ったくだけた記事を執筆することとしました。今回は映画に関する記事です。私は映画も好きで、そもそもこのブログの記事カテゴリーの一つとする予定でした。今回は私が観てみたい映画を執筆することとします。私が観てみたい映画は下記の三件です。

 一つ目は2012年8月24日公開予定の「プロメテウス」です。リドリー・スコット監督による「エイリアン」の前日譚を描いた「人類の起源」にも触れた映画であると言われています。これがYouTube上に投稿されました予告編です。

映画「プロメテウス」公式ホームページ

 二つ目の映画は2012年9月14日公開予定バイオハザードVです。二つの動画がSony Picturesより公開されています。まずこちらがYoutube上に投稿されました一つ目の動画です。

 最初の予告編よりも最新の予告編は更に内容が充実しています。この最新の予告編を見る限りでは前作で散々な目にあったウェスカー議長も健在な模様です。

バイオハザードV:リトリビューション - オフィシャルサイト

 三つ目の映画はSILENT HILL Revelationです。北米では2012年10月26日の公開が予定されています。現段階では予告編は公開されていません。しかし一部情報によりますと早ければ次の土日にもネット上で公開される可能性があります。

2012年7月 3日 (火)

北九州市の倉庫からロシア製ロケットランチャーが発見される

 福岡県北九州市の住宅街の木造2階建て倉庫でロケットランチャーが福岡県警察により発見されました。発見場所は福岡県北九州市戸畑区浅生3丁目でJR戸畑駅の南東約500メートルの住宅街とのことです( 2012年06月28日 ZAKZAK 社会 )。


大きな地図で見る

 読売新聞の報道「ロケットランチャーに砲弾も?…北九州の倉庫」( 2012年6月29日07時24分 読売新聞 )によりますと、今回の発見のきっかけとなりましたのは、「故意に乗用車を損壊させ、昨年11月17日、東京都の損害保険会社に対し、器物損壊被害を装って保険金支払いを請求。同年12月29日に約55万円を振り込ませた疑い」による詐欺容疑での岸良研吾(36)、春山力(37)両容疑者逮捕でした。この両容疑者の関係先として木造2階建て倉庫を捜索しましたところ、武器が発見されたとのことです。この詐欺容疑での検挙は福岡県警の公式発表でも確認することが出来ます。

福岡県警 事件検挙掲示板 6月28日の検挙情報 筑豊地区

そしてこの福岡県警の公式発表によりますと、今回のそもそもの事件の概要は下記の通りです。

「損害保険金をだまし取った男2人を逮捕」 〔田川・南・直方警察署 暴力団犯罪捜査課

犯罪が行われた月日:平成23年11月17日

犯罪が行われた場所:直方市内

被疑者 (職業 性別 年齢):自営業、男A、36歳 自営業、男B、37歳

犯罪の内容:故意に自動車を損壊させて、器物損壊の被害にあったように装い、損害保険会社から保険金をだまし取った容疑で、前記被疑者2人を通常逮捕しました。

 興味深いのは両容疑者を逮捕したのが暴力団犯罪捜査課となっている件です。詐欺であれば通常は担当が捜査第二課である筈ですが、今回は暴力団犯罪捜査課となっています。そうしますとこの両容疑者が少なくとも準構成員であるか、暴力団による何らかの関与があると福岡県警は見ている可能性があると思われます。県警が純粋に詐欺容疑で捜査を開始したが偶然に今回の武器庫発見に至ったのか、それとも武器庫発見がそもそもの目的で詐欺容疑は所謂別件逮捕であったのかは問題ですが、それは現時点では判断する材料がありません。もし後者であるとするならば、警察が何らかの方法で情報を入手していたことになります。

 今回のロケットランチャーですが、読売新聞の報道「倉庫のロケット砲、ロシア製か…バッグに隠す」(2012年6月29日15時35分 読売新聞)によりますと「武器は、形状からロシア製の対戦車ロケット砲とみられる」とのことでした。この押収されたロケットランチャーの写真は各報道で確認する事が出来ます。

読売新聞 2012年06月29日掲載

 詳しい方々によりますと今回の家宅捜索で発見されたのはRPG-26の模様です。

(下の写真はWikipediaよりRPG-26 クリックで画像拡大 著作権はPublic Domain )800pxgrenade_launchers_rpg26

 もしそうだとしますと、どの様なルートで日本国内に持ち込まれたのかが大きな問題と言えます。そしてこのロケットランチャーですが、流出経路の特定の可能性はあるのでしょうか。製造番号が判別可能であり、メーカーに記録が残っていれば、僅かながらの望みはあります。しかしたとえ製造番号が判読可能であり、メーカーに出荷記録が残っていたとしましても、ロシア側やメーカーの協力が得られるかどうかはまた別問題と言えるでしょう。

 もしその他の重火器が日本国内に隠蔽されているとしますと、忌々しき問題です。対テロの観点からもルート解明は重要と言えるでしょう。

この動画はYouTubeに投稿された2001年12月22日に発生した九州南西海域工作船事件

« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »

最近のトラックバック