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2013年2月14日 (木)

日英武器共同開発で英が六分野を日本側に提案へ

 以前に当ブログにて日英武器共同開発に関する二件の記事を執筆したことがありました。

「「日英武器共同開発」の報道は誤報」(2012年3月 7日 (水))

「日英両政府が武器共同開発の枠組み作りに着手へ」(2012年4月 7日 (土))

 その続報をDefense Newsの2013年2月9日(日)の記事"Japan Inches Toward Arms Exports(日本が武器輸出に向け慎重に進む)"が報じています。英国が日本側に対して六分野で提案をしており、数ヶ月以内に日本が公式に方針を発表するとのことです。下記にその記事の一部を抜粋し翻訳します。

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London has offered Japan a deal to cooperate on six projects for joint research and/or co-development of arms, said Satoshi Tsuzukibashi, with Nippon Keidanren (Japan Business Federation), Japan’s most powerful industrial and business lobby.

英国政府は日本に武器の共同研究及び/又は共同開発として6件のプロジェクトで協力する取引を提案したと日本で最も有力な工業・商業ロビーである日本経団連の続橋 聡氏は述べた。

“It may be a couple of months or at least several months before it is official, but I think Japan and the U.K. are going to announce something regarding cooperation,” Tsuzukibashi said. “The Japan side has its own ideas, but the main need is to draw up a framework about how to do it.”
「公式になるまで2ヶ月ないしは少なくとも数ヶ月を要するであろうが、私は日本と英国が共同開発に関し何らかの声明を行うであろうと考える。」と続橋 聡氏は述べた。「日本側には独自の構想があるが、どう進めるかに関する枠組みを描くことが主要課題となる」

Most analysts agree that Japan’s defense industrial base is too small and uncompetitive to succeed in the international market. But with Japan’s overall high level of technological and manufacturing prowess, the base has a lot to offer partners in joint research and development (R&D) projects leading to business later.
殆どのアナリストは日本の防衛産業基盤は国際市場で成功するには弱小過ぎで競争力がないと見ている。しかし日本の全般的に高いレベルの技術力と生産力により、後にビジネスとなる共同研究開発プロジェクトで日本の基盤はパートナー国に多々の選択肢を提示出来る。

One potential market is Southeast Asia. As a pointer to the future, last July, Japan sold 12 new patrol boats to the Philippine Coast Guard.
潜在的な市場は東南アジアである。将来的な指針として、昨年7月に日本は12隻の警備艇をフィリピン沿岸警備隊を売却した。

Since returning to power the LDP has launched a broad diplomatic offensive to promote more trade and cooperation across Southeast Asia. A series of high-level missions being mounted in recent weeks includes visits by Abe to Vietnam, Thailand and Indonesia; Deputy Prime Minister and Minister of Finance Taro Aso to Myanmar; and Foreign Affairs Minister Fumio Kishida to Australia, Brunei, Singapore and the Philippines.
自民党が政権を奪還してから東南アジアで貿易と協力を推進する為に大胆な外交攻勢を実施した。最近は政府高官による使節団が立て続けに行われ、安倍氏のベトナム、タイ、インドネシア訪問、麻生太郎・副総理兼財務大臣がミャンマー、岸田文雄外務大臣がオーストラリア、ブルネイ、シンガポール、そしてフィリピンが行われた。

A defense industry official said that while Southeast Asia is a big potential market for Japan, Tokyo will tread warily to avoid antagonizing China, which fears isolation and encirclement.
防衛産業関係者は日本にとって東南アジアは巨大な潜在的市場であるが、孤立化と包囲網を懸念する中国を刺激することを避ける為に日本政府は細心の注意を払うであろうと述べた。

(引用及び翻訳終了)
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 この六分野が具体的にどういったプロジェクトであるかは現段階では経団連の続橋 聡氏を含む関係者は明らかにしていません。このDefense Newsと続橋 聡氏のインタビューがいつどこで行われたのか、また英国政府の打診に対して日本側がどう反応しているかも分かりません。しかし過去の報道では下記のようなものがありました。

「日英で武器共同開発 榴弾砲装填など 来月合意目指す」(2012年3月3日(土)7時55分配信 産経新聞)
155ミリ榴弾(りゅうだん)砲(火砲)の「自動装填(そうてん)装置」など4案件の共同開発、艦艇のエンジン

「<武器共同開発>三原則緩和後で初、英国と着手へ」(2012年4月4日(水)02時32分 毎日新聞)
「小型のものから徐々に進める(外務省幹部)」

「日英で武器共同開発 10日の首脳会談で合意へ」(2012年4月4日(水) 19:49 日経新聞)
戦闘機、火器、銃器は想定しておらず、化学防護服など小型装備品を念頭に置く。将来は艦船のエンジンなどの共同開発が視野にある。

「英首相「日本とヘリ共同開発も」読売単独会見」(2012年4月10日(火)14時25分配信 読売新聞)

 この中で比較的優先順位が高まっているのはヘリコプターである可能性があると私は考えます。UH-Xの国産開発が官製談合事件により事実上白紙化されているからです。その一方でEH101の評判が海自で芳しくないとの噂が散見されます。

Eh101_jmsdf

(上の写真はWikipediaよりEH101 Kurokishi氏が撮影、クリックで拡大)

 その一方で前述のDefense Newsの記事によりますと続橋 聡氏は「日本側には独自の構想があるが、どう進めるかに関する枠組みを描くことが主要課題となる」とインタビューで述べたとされています。これは「日英両国首相による共同声明(仮訳)~世界の繁栄と安全保障を先導する戦略的パートナーシップ~」(平成24年4月10日 外務省公式ホームページ)でも公表されています「政府間の情報保護協定」、「2011年に発出された防衛装備品等の海外移転に関する基準に従って」、「第三国移転及び目的外使用に係る厳格な管理を確保する政府間の適当な取決め」が課題となっていると言っていいでしょう。

 またこのDefense Newsの記事でも触れられていますが、東南アジアも日本の潜在的な市場であるとしています。

海自の潜水艦技術、豪へ提供検討 連携強化狙い防衛省 (2013年1月27日(日)10時7分配信 朝日新聞)

 これは以前の当ブログの記事「豪が日本の「そうりゅう」をベースに新型潜水艦の開発を希望」(2012年7月14日 (土))でも紹介しました豪州の要望に対して日本側が具体的に応じたことを意味します。日本による海外への武器輸出解禁は同盟強化でも役立っていると言えるでしょう。

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